学部横断ゼミブログ

2025.06.05

多様な視点で広く考察する

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

6月2日(月)の2時限目に授業が行われました。先週から学部横断チームがスタートし、大人数での話し合いを円滑に進めるために、机の配置を工夫し、学部ごとに固まらないように着席するなど、試行錯誤しながらの活動です。授業中は、活発な意見交換がなされながらも、和やかな雰囲気で活動が進んでいます。

話し合いでは、メンバーに意見を伝えることが苦手な履修生も見受けられ、どうしても発言が得意な人の意見に偏る傾向があります。教員からは、「社会課題を解決するための提案を考察する際には、声の大きな人の意見に流されるのではなく、チーム内で熱量の高いものを見つけて話し合ってほしい」とアドバイスがありました。

今回の授業では、議論が堂々巡りしているように感じ、「何の話し合いだったのだろう」と不安を抱いた履修生もいたようです。しかし、無駄に見えるような活動も、最終的に建設的な意見を引き出すためには必要なことも多いものです。
チームメンバーそれぞれの考え方があり、それを分かり合うことは簡単なことではありません。しかし人と人との関わり合いの中で、視野が広がり新しい視点が生まれる面白さを感じているのではないでしょうか。
正解のない課題に対して、そこに立ち向かうための情報収集や分析は引き続き行い、多様な視点から議論が広がっていくことを楽しみながら、活動に取り組んでみてください。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「今回の授業で特に印象的だったことは、自分とは異なる視点を持っている他学部の人との関わりがいかに重要であるかということである。授業中、社会学部のメンバーが「文化資本」という社会学の概念を紹介してくれた。その情報はとても的を得ており、私たちの視野を広めてくれると同時に議論の活性化につなげてくれた。私は無意識に一点集中型の思考を行っており縦に考えを展開する癖があり、彼のように考えを横に展開していくことが苦手であるということに気づけた。また大学で得た知識を課題に結びつけて応用し、活用している姿に、同じ大学生として尊敬と羨望が入り混じった気持ちになった。」

【お知らせ】7月5日(土)最終報告会開催のご案内

学部横断型ゼミナール・プロジェクト(授業名「学部横断型課題解決プロジェクト」)の最終報告会を開催します。どなたでも学生の発表を聴くことができます。

・開催日時:2025年7月5日(土)10時00分~12時15分(予約不要。ただし一般の方でオンラインからの視聴の場合は、事前申し込みが必要です)
*当日のプログラムの詳細や申し込み方法はこちらから

【在校生へのお知らせ】2025年度秋学期履修生追加募集とガイダンス開催のお知らせ

授業「学部横断型課題解決プロジェクト」では、2025年度秋学期履修生を追加募集を行います。希望者は下記日時のガイダンスに参加してください。
詳しくは、学生ポータルサイト 3Sの掲示板でご確認ください。

【ガイダンス開催日】 2025年6月19日(木) 12時50分~ 3212教室(3号館2階)
【履修申し込み期間】 2025年7月8日(火)まで
【追加募集対象学部・学年】人文学部・社会学部・国際教養学部GS専攻の2年次以上
(本来、秋学期の履修対象者は全学部・全学年ですが、すでに決定している履修者の学部や学年のバランスを考慮して、今回の追加募集は募集対象学部の2年次生以上とします。)