学部横断ゼミブログ

2025.05.28

中間発表会を実施しました

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

5月24日(土)の朝早くから、今期課題提供企業である株式会社竹尾の担当者の方々をお招きして、中間発表会を行いました。中間発表会では、経済学部、社会学部はそれぞれ2チームに分かれて、人文学部+国際教養学部GS専攻は1チームで、これまでの調査・分析結果を発表しました。

先週のプレ発表以降、もう一度チームで話し直し、発表内容を一から考え直すチームもありました。調査する中で生まれたたくさんの個々の視点が、チームメンバーとの話し合いで触発されながらさらに新しいイメージへと広がってはいくのですが、それを表現する言葉がなかなか出てこない点に履修生たちは非常に苦労していました。また発表の全体像を丁寧に共有しないまま発表資料をチームで分担して作りこもうとするため、伝えたいメッセージが分かりづらい内容になっていました。そんな中、教員から何度も修正点や深めるべき視点のアドバイスをもらいながら、前日までチームメンバーとともに諦めずに良い発表に向けて頑張る姿が印象的でした。

大学に入って、ここまで時間をかけて何かに取り組んだことがはじめてだった学生もいたようです。正解のない課題に対して、ゼロから築きあげ、発表できるレベルにまで磨きあげた経験は、学生たちにとって非常に価値あるものだったに違いありません。
中間発表会後には企業担当者様からは「当たり前に感じていた点が実は強みであったのだと知ることができた」「経営理念に触れてそこから分析に入っていく点が分かりやすかった」などたくさんの感想をいただくことができました。お忙しい中、ご参加いただきました株式会社竹尾の担当者の方々には、この場をお借りしてお礼申し上げます。

午後は企業との懇談会後に、キャリアコンサルタントの面談、学部ごとのチーム活動における振り返りや他者評価など、盛りだくさんのプログラムを実施しました。
中間発表会における達成感だけではなく、チーム内で起きた葛藤や自分ができなかった点に向き合うことで、これから7月5日の最終報告会までの後半での活動において挑戦すべき内容が見えてきたのではないでしょうか。

最後に、中間発表会を終えた学生の日記を紹介します。
「中間発表を通じて、個人としての課題は「課題発見力」と「創造力」に欠けている点であると考える。まず「課題発見力」については、目的としていた情報を集めた時点で満足してしまい、その情報を深く考察する姿勢が欠けていたことが問題であると考える。企業の方からご指摘いただいた内容も、まさにこの点に起因しており、結果として発表全体に影響を及ぼしてしまったことを反省した。また、PowerPoint作成においては、視覚的にわかりづらいスライドになってしまい、先生から多くのご指摘をいただいた。チームメンバーにフォローしてもらうことがあり、自分の「創造力」の不足を実感した。これら二点を改善するためには、事前にもっと丁寧に思考を深め、整理する姿勢が必要だと感じる。今回の反省をフェーズ2にしっかりと活かしていきたい。」