学部横断ゼミブログ

2024.11.14

共通認識を作り出す

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

11月11日(月)の2時限目に授業が行われました。学生たちは、今期協力企業である㈱セブン&アイフードシステムが展開するファミリーレストラン<デニーズ>を取り巻く社会課題のどの点に焦点を当てるのか、その社会課題解決のためにどんな提案ができるのか、チームで話し合いを続けています。フェーズ2の学部横断チームでの活動に入り丸2週間経ちましたが、先週は毎日のように集まって活動に取り組んでいたようです。

今回の授業では、Aチームは12月7日(土)の最終報告会で配布する小冊子の軸決めを、Bチームは食をめぐる社会課題を議題にあげ、話し合っていました。2チームともに最終報告会に向けて土台となる部分を丁寧に取り組み、教員は進捗状況を確認しながらアドバイスをしていました。
学生たちは、学部横断チームの活動に入りチーム人数が増えたことで、協調的な進め方に試行錯誤しています。特に学部によって課題に対するアプローチの方法が違うようで、議論がうまくかみ合わない、共通認識の形成に時間がかかるなど、苦労も多いようです。それでも、前に進むために一生懸命頑張っている姿が印象的でした。

チームメンバーそれぞれの考え方があり、分かり合うまで話し合うことは大変根気がいることです。しかし、他者との関わりから自分の視野が広がり、新しい考え方が自分の中に生まれていくことが実感できているのではないでしょうか。
この授業のキーワードの一つは、「コミュニケーション」です。自分とチームメンバー、自分と企業の方々、自分と教員など、さまざまな人とのコミュニケーションをとおして世の中が動いていることを実感してみてください。

最後に、授業後の学生の日記を紹介します。
「みんながしっかりと自分の芯や意見を持っているからこそ、思っていたことがなかなかうまく伝わらなかったり、想定していた形とは違う話し合いになったりと、チームで何かを進めていくことの難しさを感じた一週間だった。しかし、これはチーム活動の醍醐味でもあると私は思う。職業にもよるが、きっと社会に出たら、考え方や感じ方の違う人と一緒に何かをする機会は本当にたくさんあるだろう。自分の中の「当たり前」は、塗り変えられたり、変容したり、幅が広がっていったり、どんどん形を変えていくということを、このプロジェクトで実感している。それは決して自分の中にある大切なものがなくなるというわけではなくて、より深いものになっていく感覚だ。今後チーム活動をする際、本気で考えてもがきながら、チームと向き合った経験は大きな力になると信じている。将来の自分へのプレゼントになると思って、今後もチームで協力して頑張っていきたい。」