学部横断ゼミブログ

2024.07.09

2024年度春学期最終報告会を実施しました

7月6日(土)に、2024年度春学期の最終報告会を、オンラインとの併用で一般公開にて実施しました。今回の最終報告会では、中間発表会までの学部チームごとの活動で学んだ知識をすり合わせながら、「企業が取り巻く社会課題への提案」について学部横断チームで取り組み、『小冊子』を作成し、さらにPowerPointを用いて発表しました。最終報告会には、課題提供企業雪印メグミルク㈱の担当者の方々のほか、学内役職者や本学学生、履修生の保証人の方々など、多くの方に参加していただきました。

7月1日(月)のプレ発表以降、当日配布する『小冊子』と発表用スライドと原稿を完成させるために、教員からたくさんのアドバイスを受けながら、チームメンバーとともに毎日夜遅くまで作業に明け暮れる日々でした。履修生たちは、課題提供企業の皆様に納得してもらえるレベルに到達するようにと、チームで話し合いながら修正しなんとか迎えることができた最終報告会では、大きな充実感や達成感を感じながら、堂々と発表する姿が印象的でした。

最終報告会の発表に対して、企業担当者や学内役職者からは、「<恵を届け合う>というキーワードが心に響いた」「歴史を丁寧に辿っていった点が良かった」「提案のイベントは、それによって得られる効果の内容を言及してもらえるともっと良かった」など、たくさんの感想をいただきました。お忙しい中、最終報告会にご参加いただきました皆様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。

履修生たちは、専門分野や興味・学年も違うメンバーと、チームで協働して最終報告会に向けて活動してきたわけですが、想像以上にチーム活動は難しかったようです。「自分の考えを相手にきちんと伝わるためにはどうしたら良いのか」、「相手の意見を否定せずに話し合いを進めるためにはどのような声かけが良いのか」など、コミュニケーションの取り方に悩みながら取り組んできました。しかし、さまざまな葛藤の中から「一つ一つ積み重ねが信頼関係を築くこと」や「対面での対話の重要性」などに気づき、最後には互いに助け合えるチームをつくることができた点は非常に良かったと思います。
残りの授業では、今回のチーム活動のプロセスを振り返りながら、自身の強みや課題への気づきについて丁寧に振り返っていきます。

最後に、最終報告会を終えての学生の日記を紹介します。
「横断ゼミの活動中、同じ目標を目指していてもメンバーそれぞれ考えていることが違かったり、アイデアを出す場ではこだわりがぶつかり合ったりする場を何度も経験した。私もメンバーの影響を受けて、私が思ってること、感じていることを自分の世界だけでなく外にぶつけることが少しずつできるようになったと思う。上手く言葉を並べて説明することや、思っていることを適切に表現することの難しさを感じ、まだまだ成長途中であるが、大きな一歩目を踏み出すことができた。また自分だけでは考えられないこと、できないことも、言葉にすることでメンバーからの客観的な意見が得られ、考えがまとまって行き、小さなアイデアがどんどん明確に、詳細になって大きくなっていく過程がとても楽しかった。チームでの活動は刺激的で自分の成長と、1人ではできないこともチームで協力すれば達成できるという希望みたい物を感じた。それぞれの視点や考えを知った上で、上手くそれを混ぜ合わせてできた今回の発表や『小冊子』は、私のターニングポイントを象徴するようなものになったと思う。」