学部横断ゼミブログ

2024.06.06

正解のない問いに挑む

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

6月3日(月)の2時限目に授業が行われました。2チームともに1時限目から集まり、話し合いを行っていました。各チーム協力企業を取り巻く社会課題を考察し、その社会課題を解決するために協力企業を通して何ができるのか、正解のない問いに立ち向かっています。

6月24日(月)の授業では、最終報告会で配布する小冊子のドラフトを教員に提出しますが、気が焦るばかりに一番大切な小冊子の「軸」となる話し合いが表面的な議論になっているように見受けられました。教員からは、履修生たちに進捗状況を確認した上で、「提案を考える前に、まずは今回作成する小冊子の編集方針をしっかり話し合うように」というアドバイスが行われました。

チームで話し合いながら、日々さまざまな「決定」をしながら進めていくわけですが、教員のアドバイスを受けると、自分たちの進め方に不安を感じはじめるようです。時間効率を意識するばかりだと、考察が深まっていく前に進めてしまうことが多々見られます。まずはフェーズ1で学んだ知識を再確認しながら、広い視野で考察を重ね、互いの意見を融合させていく時間を大切にしてみてください。一つ一つの話し合いを丁寧に積み重ねていく過程を通して、仲間と理解しあいながら物事を進めていく難しさや、分かり合う喜びを体験してほしいと思います。

最後に、授業後の学生の日記を紹介します。
「先生がたご説明で、最初に最終報告会の軸となるものをしっかりと固めることの重要性を再認識した。全員での共通認識が内容の一貫性や深みにつながるということは頭では理解していると思っていたが、実際短い期限の中で完成させなければいけないとなると、前提となる軸を固める作業が疎かになってしまいそうだった。漠然と言葉を決めるだけで、その中身の深掘りや共通認識はできていなかったと思う。早い段階でこのようなことに気づかせていただけて良かった。まだ共通認識が甘いと思うし、急ぐあまり決めるべき事項やたどるべき道筋を飛ばさないように入念な準備をしていきたい。そして並行してできる作業はどんどん進めるように働きかけを行いたい。」