学部横断ゼミブログ

2024.05.02

焦らず取り組む

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

4月29日(月)の2時限目に祝日授業が行われました。授業開始前の1時限目からいずれの学部のチームも自主的に集まり、話し合いを進めていました。限られた時間の中で授業外にも集まり、個々で調べてきた内容を学部チーム内で共有し、チームの意見をまとめるために頑張っています。

授業中に「調べれば調べるほど、分からないことが増えていく」という声が聞こえてきました。また、社会学部のチームは、日本の食や酪農が直面する課題について、他学部のチームの調査状況を授業中ヒヤリングすることで、考察を深めようとしていました。
中間発表会で説得力を持つ発表をするためには、言葉が必要です。そのためには、今は情報を集めることが必要ですし、その情報から何か気づきがあれば、少し時間がかかっても立ち止まって考える時間が必要です。
集めた情報を考察することをチームで繰り返しながら、中間発表会のプレゼンテーションのテーマや軸を組み立てていく作業を、焦らずじっくり取り組んでほしいと思います。

この授業では大学で学んだ「知」を生かしながら、企業からの課題を受けて、PBL(Project Based Learning)という学習方法を実践することで、自らの専門がどのように社会に役立つのか、そして生かされるのかを実感できるように構築されています。
実際の企業を相手にすることで、教室で学んだことはどんなふうに役立つのか、ここから先は実践の場で学ぶ必要があるなど、知識と実践との役割分担のようなものを少し理解できるのではないでしょうか。

本学では、リベラルアーツ&サイエンス教育によって総合知・専門知・他者と協働する力・実践力をバランスよく身につけてほしいと考えています。そのため、大学で学んだ<知>を漠然としたままにしておくのではなく、自分の学部の専門性が何かを実感し、毎日の授業の意義を再確認する機会にしてほしいと願っています。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「今回の議論ではお互いの考えを理解し合うことの難しさを感じた。人文の発表内容は文化や概念などあやふやなものも多いため、単語は同じでもそれぞれ解釈が異なっていたりして、お互いの意見を理解することが難しいと思った。それぞれの認識を統一するためには話し合いは欠かせないと感じた。
反省点としては、今回も自身の発信力の無さでメンバーに意味を汲み取ってもらう場面が多かったので、上手く伝えられなくても練習だと思って積極的に自分の口で説明していきたい。また、議事録の内容が薄いとの指摘を受け、議事録をより詳しく書くことを心がけた。以前より時間がかかり大変だったが、書いているうちに情報が整理され、話し合った意見についてもより深く理解出来たのでとてもためになった。」