学部横断ゼミブログ

2023.09.29

まずは手探りで進める

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

9月25日(月)の2時限目に授業が行われました。今回も学部チームごとに分かれて、話し合いが中心で行われました。どのチームもしっかり議論が進んでおり、少しずつチームメンバーと連携を取りながら、課題を進めていこうとしている様子が伺うことができました。

学部チームで活動する10月28日の中間発表会までのフェーズ1の課題は、下記の通りです。
経済系(経済学部+国際教養学部EM専攻):業界の特徴や競合企業比較を交えながら、担当企業の事業内容を多角的に分析する。
人文系(人文学部+国際教養学部GS専攻):担当企業の経営理念やCI(コーポレート・アイデンティ)、企業の活動史を調査し分析することによって、担当企業の企業文化や企業風土を明らかにする。
社会学部:CSR、CSV、SDGsについて学び、担当企業が向き合う社会課題とはどのようなものなのか。その取り組みを通じて、日本社会の持続可能性と、公共と企業との連携などについて考察する。

秋学期は全学年が履修可能で、今期も1~3年次生が履修しています。同じ学部といえども興味・関心はさまざまですが、この授業では学年・学部を超えていろいろな人と話し合う中で、リーダーシップやコミュニケーション力、多様な視点を身に付けることが期待できます。
今回の課題には、答えはありません。先が読めずに不安に感じている学生も多いようですが、まずは手探りで、課題に関するたくさんの情報を集めてほしいと思います。集めた情報をチームメンバーと理解を一致させながら整理していく中で、中間発表会で伝えたいコンセプトができてくるのではないでしょうか。

最後に、授業後の学生の日記を紹介します。
「はじめに、発表内容の軸となる部分を「とくし丸」に置くのか「買い物難民」に絞るのかという議論をした。合わせて文献を見ていくと、地域問題について広く焦点を当てた方が社会学部として考えを深めやすいし、多角的な視点から議論を進められそうだということになり、「地域問題」を軸において「とくし丸・買い物難民・高齢社会・SDGs・SCV・SCR」の内容を関連させることにした。とくし丸のレジュメに「高齢者の孤立が問題になっている」とあるように、買い物難民について考えるにはまず高齢者の身に起こっている問題を考える必要がある。また、そうした社会問題に対して「とくし丸」がもつ社会的価値は何なのか、他企業と比べてどうなのかなど、社会学部の持つ広い視点から学びを深めていきたい。」