学部横断ゼミブログ

2023.09.27

企業担当者をお招きして授業を行いました

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

9月23日(土)の授業は、今期協力企業の株式会社とくし丸様から担当者の方々をお招きして行いました。企業概要のプレゼンテーションを受けた後、これまで調査した内容で疑問に思っている点を、2時間かけて各学部の課題に沿って質問させていただきました。そのほか、キャリアコンサルタント面談や教員からデータベースを用いた情報収集方法の説明など、盛りだくさんのプログラムでした。

この授業は、月曜2時限目のほかに、土曜日に4回あり、そのうち3回は企業担当者の方々をお招きして行っています。このように普段の授業とは違い、企業の方からリアルなお話しを伺うことができることが、この授業の魅力の一つです。非常に貴重なお話しの中から、学生たちの気づきや学びがより深まり、学生たちが得たものは非常に大きかったのではないかと思います。




授業後の学生たちの日記からは、企業担当者様との懇談会での驚きや感動した点など、さまざまなことが書かれていました。その気づきを大切にしながらも、自分たちにしかできない「成果」を導き出し、10月28日の中間発表会に発表できることを期待しています。そのためには、焦って拙速な結論、考えの浅い推論で終わることのならないように、頭を使ってじっくりと考える時間を大切にしてください。

懇談会の後には、学部チームに分かれて話し合う時間の中で、順番にキャリアコンサルタントとの面談も受けてもらいました。この授業の目的の一つに「社会人基礎力の育成」があります。社会人基礎力の育成では、3つの能力と12の能力要素から成り立っていますが、本授業では課題解決のための現状分析や、課題の提案部分を策定するときに必要となる能力と位置づけています。プロであるキャリアコンサルタントとの方と、得意な力、苦手な力、伸ばしたい力などについて話し、それを指針にゼミ活動に臨むことは、より効果の高い活動を行うことができます。自分に向き合う機会を大切にして、前向きにチームで課題に取り組んでみてほしいと思います。

最後に、授業後の学生の日記を紹介します。
「株式会社とくし丸様との座談会を行ってみて、学部チーム内では気づくことができなかった企業理念や事業展開など詳しいお話をいただいて、企業様の観点から捉えた社会課題の解決への一連のプロセスを理解することができた。実際に社会で活躍されている企業様との質疑応答をはじめとする直接的な交流を通して、非常に貴重な経験ができたという実感が込み上げてきた一方で、自己が社会課題の解決に対する思考や行動の未熟さ、あるいは自身が貢献できていないという無力さを強く痛感した。今後の学部別チームおよび横断チームでの本格的な取り組みに取り掛かる前に、自己が主体的にアクションを起こすことは当然のこと、明確な行動プロセスの構想やクリティカルな考え方をもとにチームワークを営む体制を確立していかなければならないことを示唆された。」