学部横断ゼミブログ

2023.09.07

  • 先輩から未来の履修生へ

横断ゼミのその後⑩

ブログ投稿者:浅野 優奈(メディア社会学科 3年)

先輩から未来の履修生へ」では、これから横断ゼミの履修を考えている学生や興味を持っている方に向けて、実際に履修した先輩たちが当時の経験やその後の成長について語ってくれているページとなっています。

今回お話を伺ったのは、2022年秋学期履修生の鈴木陽菜さんと小助川世匡さんです。
お二人は、履修当時1年生でした。1年生で横断ゼミを履修した理由や、履修して良かったことについてお話していただきました!


鈴木 陽菜さん
学部学科;人文学部 日本・東アジア文化学科 2年
学部横断ゼミ履修年度;2022年度秋学期 (株)ウチダシステムズ担当チーム

小助川 世匡さん
学部学科;人文学部 日本・東アジア文化学科 2年
学部横断ゼミ履修年度;2022年度秋学期 (株)ウチダシステムズ担当チーム

*Zoomでインタビューを実施しました。

:お二人が横断ゼミを履修したきっかけを教えて下さい。
鈴木:大学に入ったときに、将来何をやればいいのか全く考えてなくて、考えるきっかけになると思って履修を決めました。自分の足りないところや、何ができるのかが分かれば、今後につながると思いました。

小助川:2022年度から始まった副専攻*1を履修するために、横断ゼミ*2がコア科目*3だったんです。それで、入学前から横断ゼミを卒業までには履修しておこうと決めてました。

*1 副専攻:副専攻は、本学の学生が所属学部・学科・専攻での専門的な学修以外の分野を第二の専門領域として選択し、複眼的な視野と課題解決力を身に付けることを目的としています。
*2 横断ゼミの科目名は「学部横断型課題解決プロジェクト」です。
*3 副専攻は複数ありますが、「学部横断型課題解決プロジェクト」は、そのうちの1つである「アントレプレナーシップ副専攻」のコア科目となっています。

:2年次生で横断ゼミを履修することもできたと思いますが、なぜ1年次生で履修することを決めたのですか?
鈴木:2年次生は演習科目あるので、両立ができるのか不安だったので、早めに履修しようと思いました。

小助川:いざガイダンスに参加してみたところ、横断ゼミではチームワークやリーダーシップ、社会人としての基礎的な力を全般的に身に付けられると説明がありました。就職のための会社選びなどに役立つと思ったので、早めに履修することに決めました。

  • 鈴木さんの2022年度秋学期時間割
  • 鈴木さんの2023年度春学期時間割
フェーズ1・人文学部チームでの話し合い
:1年次生だと総合科目の履修も多かったと思うのですが、当時を振り返ってどうですか?
鈴木:2年次生の今より、1年生の方が私は余裕がありました。

小助川:科目にもよりますが、総合科目は比較的講義形式のものが多いですよね。演習は自分で発表の準備をしなきゃいけない分、負担が大きいのですが、それが1年次生ということで演習科目の履修が少なかったので、横断ゼミに多くの時間を使えました。

:横断ゼミでは、学部ごとに活動する<フェーズ1>と、学部横断チームで活動する<フェーズ2>の2つの段階がありますが、フェーズ1はいかがでした?
鈴木:最初は、「どうやればいいのか分からない」と思うことが多かったですね。人文学部の課題である<企業文化と企業風土>には、結構悩みました。

小助川:迷走してて、どう定義づけたらいいかなど悩みました。水曜日に集まる日を決めて、それぞれが調べてきた成果を持ち寄って、共有してまとめるって感じで進めてました。

鈴木:直前までまとまらず、追い込まれた経験もしましたが、最後の1週間で自分たちの伝えたいことがようやく見つけることができました。はじめは各自の成果を寄せ集めるだけでしたが、互いの考えを理解したり、質問し合ったりチームが変化していく中で、一貫した考えとしてまとまめることができました。

小助川:うまくできるのかみたいな、漠然とした不安はありました。進め方が分からないというか。はじめはそれぞれ調べたものをただまとめていくだけで、一体感のある発表内容にならなくて、先生に「何が言いたいのか伝わらない」と指摘されるみたいことはありました。

フェーズ2・学部横断チームで教員からアドバイスを受ける
:学部合同チームで活動するフェーズ2はどうでしたか?
小助川:報告書の構成を決めるまでに、かなり難航した記憶があるんですよね(苦笑)。提案しては、「あれもいいんじゃないか」「これもいいんじゃないか」といろんな話が出ました。フェーズ2の最初の方は、チームで話し合うというより、あちこちで議論している感じだったので、まとまりのなさを感じることはありました。

鈴木:12人の意見をまとめることは難しいというのが一番の印象で、その分話し合いが多かったなっていうのはあります。一度「チームの雰囲気が変わった」と感じた話し合いがあったのですが、私にはとても良い経験になりました。でも、話し合いでうまくいかないことも多々あったので、そういうところも含めて勉強になることが多かったです。

:当時1年生で、チームメンバーが年上の状況はどうでした?
小助川:学年の隔ては特に感じてなくて、意識することはなかったですね。ただ、技術的に至らない面があって、上の学年の人に頼らなきゃいけないとなったときは、情けないと感じましたし、悔しかったですね。その時感じた「1年生だからと言い訳にしたくない」という不屈の精神を今でも思い出して、「努力しよう」と思う源になっていますね。

鈴木:学年の壁みたいなのは特に感じませんでした。確かに、1年生だからこそできない部分があったのは事実なんですけど、だからこそ遅れを取らないように頑張ろうって思っていました。

最終報告会・発表後チーム全員で講評を受ける
:横断ゼミを1年生で取って良かったこと教えてください。
小助川:横断ゼミで得た知識を活かして2年次の今は、さまざまな業界のことを知りたいと思います。横断ゼミを経て、チームワークのやり方とかリーダーシップの発揮の仕方などが分かっているので、就職後に自分がどう活躍できるのか、その姿を想像しやすいと思います。

:横断ゼミを履修して自分の中の変化はありましたか?
鈴木:自分の中で大きな変化というより、気づきは得たと思います。チームで行動することの大変さを身に染みて感じたので、これからどういう困難が待ち受けているか想像できるようになり、立ち回るならこうした方がいいのかなと気付くようになりました。「興味を持ったらやってみるのもいいかな」という心境の変化もありました。横断ゼミを履修した学生たちで結成した有志団体<Alumni>にも興味があるからやってみようと参加したのですが、そこにも自分の変化を感じています。

小助川:積極的になりました。一つ一つ全力で、自信を持って物事に取り組むようになりました。横断ゼミの授業の最後に、チーム活動を経たメンバーからのフィードバックをもらう機会があったのですが、自分に対する他者の評価が分かったことも大きいですね。

:最後に、未来の横断ゼミの履修生へメッセージをお願いします!
鈴木:一番大きいのは、良いことも悪いことも含め、他人から見た自分の評価が分かることです。自分を考えるきっかけになり得る授業なので、そういうのに悩んでいる人がいるなら履修したら良いと思います。

小助川:チームワークとか身につくのはもちろんなんですけど、自分は横断ゼミを履修した後、自信がついたことが特に大きいと思うんですよ。横断ゼミで得た知識や資料を見返して、就職にも役立てる道筋ができるので履修して損することはないですね。