学部横断ゼミブログ

2023.06.29

最終報告会に向けてドラフトを提出

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

6月26日(月)の2時限目に授業が行われました。今回は、7月8日(土)の最終報告会にて配布するこれまでの分析結果や社会課題に対する提案を取りまとめた『小冊子』のドラフトを教員に提出し、改善点などをフィードバックしてもらいました。

小冊子については、課題提供企業にあったデザインとコンセプトを考えて、「①食に関連する社会課題」「②課題提供企業の分析」「③課題提供企業がどんな社会課題に取り組んでいるか」「④社会課題に対する未来への提案」について、記事を執筆し、見出しなども考案して作成するという課題が出されています。教員からは、「素材は並んではいるが、読み手には分かりづらい」と、各ページの改善点について細やかなアドバイスがされていました。

今年度から授業の課題を、<CSR報告書の作成>から<社会課題への提案>に変更しましたが、最終報告会でのアウトプットは、パワーポイントでの発表と小冊子の作成という点には変更がありません。小冊子を作り上げるには、どのような冊子にするか具体的なイメージを、チーム全員で共有していかなければなりません。そして、決まったコンセプトを前面に押し出し、さまざまな事例を元に論理的な文章とそれにふさわしい図や写真などを用いて制作していくわけですが、その一連の過程が学生たちには大変な作業です。特に、価値観や考え方が違うメンバーとうまくコミュニケーションが取れないことに、「つまづき」を訴えてくることが多くなります。

最終報告会までの大変な作業は、自分自身やチーム全体を見つめ直すきっかけとなります。この授業は、「コミュニケーション」がキーワードです。自分とチームメンバー、自分自身、自分と教員、自分と企業など、さまざまな他者とのコミュニケーションを通して、世の中が動いていることを実感することができます。
チームメンバーと自分との違いを認識し、分かり合おうとする姿勢を大切にすることで、積極的に意見を出し合える雰囲気づくりができるようになるのではないでしょうか。
他者との協調を今まで以上に意識して、創造的な活動ができることを期待しています。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「小冊子の中身が分かりにくい部分も多かったのは、全体の流れを簡単に話し合った後、各自で繋げてしまうような手段であったからだ。一応話し合いは行ったが、決定を後回しにしてしまうことが多く、結局この話し合いで何が決まったのかが分からないことが多々あった。会議の中で、時間の設定と決定事項を出すことの重要性に改めて気付いたので改善していきたい。また全体を見たときに、今深く話すべき部分とそこまで話さなくても良い部分がある事に気付いたので、自分の発言に責任を持ちながら、深く話すべき部分を中心に議論していきたい。」