学部横断ゼミブログ

2023.06.07

チームで協働する

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

6月5日(月)の2時限目に授業が行われました。2チームともに、食に関連するたくさんの社会課題について先週調査したものを共有しながら、重要だと思うキーワードは何か話し合いを重ねていました。

一つの社会課題に対しても一人一人価値観も違うため、出てくる意見は多種多様です。教員からは、「消費者・生産者など、さまざまな立場から考えてみてほしい」「調査したデータだけを見るのではなく、自分の経験とも照らし合わせてみて」などのアドバイスがされていました。最終報告会でどんな社会課題に焦点を当てるかについては、今回の授業では絞り切れませんでしたが、食に関する社会課題に関して、さまざまな気づきがあったことは非常に大切な点です。これまでの自分の価値観にとらわれず、柔軟な気持ちで、調査と分析に取り組み、チームとしての視点を見つけ出してください。

このプロジェクトの面白さは、チームで協働して一つの課題に取り組むことにあります。課題は、チームで協力しなければ解決できない仕組みになっています。コロナ禍で学生生活が大きく制限されてきた中、チーム活動を経験したことがないという学生もいるようですが、仲間と理解しあいながら物事を進めていく難しさや、分かり合えたときの喜びを体験できる良い機会です。
チーム活動では、言いにくいことも遠慮せずに指摘し合わなくてはならない場面も出てきます。どのようにコミュニケーションを取り、情報や考えを共有していけば良いのか、活動の中で少しずつ学んでいきます。授業外での活動は、オンラインと対面の両方を組み合わせながら活動していますが、他者の反応を注意深く探れるのは、対面での活動が有効ではないでしょうか。話し合いに集中するだけではなく、メンバーを知り、チームを形成する場として、議論を楽しんでほしいと思います。

最後に学生の授業後の日記を紹介します。
「zoomでの話し合いは時間通りに進めることができず、1つ1つの話題が長くなってしまったことから、今回はタイムキーパーを作ろうとチームリーダーが提案してくれて、全員が時間を気にしながら話し合いを進めることが出来たと思う。チームリーダーは課題発見力に優れていると思った。
 フェーズ1でのお互いへのフィードバックで、自分は相手の意見を聞いた時にすべて否定せず、思っていることがあっても言えてないことを指摘されたので、フェーズ2では違うかなと思ったことがあった時には、相手に意見することを心がけ、まだ慣れないところはあるが、ありのままの自分の意見を言えるようになっているのかなと感じている。自分か相手の意見かではなく、「客観的に考えて良い」と思ったほうを取り入れたいので、社会人基礎力の柔軟性を意識していきたい。」