学部横断ゼミブログ

2023.05.10

協調的な学びを楽しむ

5月8日(月)の2時限目に授業が行われました。経済系と人文社会系に分かれて、各学部の専門性を生かした課題に取り組む<フェーズ1>の折り返し地点に来ました。各チーム、5月27日(土)の中間発表会に向けて、読み込んできた資料の分析をどのようにまとめていくか、話し合いを重ねています。
分析してきた結果をもとに、論旨・構成を決めていく時期に来ましたが、互いに理解できていない箇所が見つかると、その都度立ち止まり確認し合っていました。時々、堂々巡りしてしまう場面も見られますが、話すことで自分の考えが整理できたり、他の人の意見から新しい発見が生まれたり、一人で学ぶことでは得られない協調的な学びを実感し、楽しんでいるのではないでしょうか。最終的には、教員からのアドバイスも受けながら、良い落としどころが見つかったチームもあったようです。教員からは、「まずは細部や時間はあまり気にせずに、まずは内容を優先してまとめてみましょう」と声かけがありました。

この授業では、課題提供企業の研究を通して、その背景にある歴史や地域、社会、競合他社などあらゆる課題に挑戦し、答えが一つではない課題を解決することの困難さを学んでいきます。<フェーズ1>の系統別の活動も2チームに分かれて活動していますが、同じ企業を研究していても違う視点に着目し研究を進めており、チームそれぞれの個性が出てくるのが面白い点です。来週はプレプレ発表を実施します。自分たちで自由に研究を進めた結果をどのように表現して発表するのか、楽しみにしたいと思います。

最後に学生の授業後の日記を紹介します。
「今回は事前に社会学部、人文学部+国際教養学部GS専攻でそれぞれ調べたことを共有していたので、全員が資料に目を通した状態で話し合いを進めた。最後の20分くらいをプレプレに向けて発表の順番などについて打ち合わせを行った。
 合同で情報交換をしたおかげで、担当企業だけの取り組みではなく、他の企業や機関などと協力して担当企業が環境にやさしい製品の開発のプロジェックトを行っていることを知ることができた。人文学部+国際教養学部GS専攻は企業文化を調べるということもあり、担当企業に焦点を当てての情報収集が主だったため、社会学部が異なる企業と共に担当企業が社会課題の解決に向けて取り組んでいることを学べたのは有意義であった。また、調べてきた情報についてのフィードバックをしあうことで、新たなアイデアが浮かんだり、深める必要のあることなども発見することができたりしたため、課題発見力を鍛えることもできた。」