学部横断ゼミブログ

2023.05.02

真剣な対話と議論を繰り返す

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

5月1日(月)の2時限目に授業が行われました。授業外で情報収集してきた資料や分析内容について、チーム全員で情報共有する貴重な時間です。5月27日中間発表会まで一か月を切り、一日一日が無駄にならないように、計画的に進めなくては間に合いません。時々、教員が状況を確認しながらも、学生同士で活発な意見交換がされていました。

この授業では、対面での活動を重視しながらも、授業外における学生同士の進捗状況や、企業とのコミュニケーションが円滑に進むように、独自に構築したSNSを使用しています。そのほか、Teamsでのオンライン会議や共同編集など、他の授業やアルバイトで忙しいメンバー同士で継続的にコミュニケーションが取れるよう、仮想空間を有効に活用しています。

学生たちは、正解のない課題から自分たちなりの答えを見つけ出すわけですが、その鍵となるのが「コミュニケーション」です。チームメンバーと理解を一致しながら進めていくことは、同じ学部の学生同士でも非常に難しいことです。しかし、真剣な対話と議論を繰り返しながら理解を共有していくことで、一人では考えつくことができなかった視点が生まれてきます。自分の考えを伝えるのが苦手だと感じているメンバーも多い中、互いに受け入れる空気があるのも、このゼミの良い点ではないでしょうか。
コミュニケーションを苦手に感じている学生も多いようですが、自分で解決策を考えながら挑戦していくことは、この授業の目的である<社会人基礎力の育成>にもつながります。失敗を恐れずに、頑張ってほしいと思います。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「改めて、ただ大学で学ぶだけでなく自ら考える活動が出来ていることが貴重な体験だと感じる。普段の生活でも、スケジュール管理が前よりも得意になったり、社会を見る目が少しずつ変わってきたように感じたりと、いろんな面で良い影響が出ていることを実感した。
 その一方で、議題が具体的になっていけばいくほど、自分が萎縮してしまっているように感じる。その理由としては、「今、そこまで重要じゃないことを提案して、時間を無駄にしたりみんなを困らせたらどうしよう」と思って、自分が発言することをためらってしまったり、他の人の意見で良いと思ったことを広げようとしてしまうからだと考える。しかし、この状況を客観的に振り返ると、「そんなこと言っていても自分も成長しないし、チームのためにもならない」ことになってしまうので、チームメンバーのことを信用して、積極的にひたむきに取り組んでいきたいと思う。」