学部横断ゼミブログ

2023.02.16

2022年度春学期課題提供企業キハラ㈱からブックトラックが寄贈されました

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

寄贈式にて/キハラ㈱木原一雄代表取締役と学生たち
授業「学部横断型課題解決プロジェクト」(通称:学部横断型ゼミナール・プロジェクト)の2022年度春学期課題提供企業で、図書館づくりの専門メーカーであるキハラ㈱から、本学大学図書館にブックトラックが寄贈されました。このブックトラックの側面には、キハラ㈱担当チームの学生たちがデザインしたオリジナルデザインシートが貼られています。2月8日の寄贈式は、キハラ㈱木原一雄代表取締役をはじめ関係者が参加して、本学学長室で行われました。

今回の寄贈は、春学期授業終了後に木原社長から「『ブックトラックプラス』に貼るオリジナルデザインシートを皆さんで考えてください。そのブックトラックをキハラからプロジェクトメンバーにプレゼントしますので、プロジェクトメンバーから大学図書館に寄贈することにより、卒業して社会に出てからも、プロジェクトメンバーとの絆を紡ぎ、学校との関係を持ち続けて欲しいと思います」とご提案をいただき、実現したものです。



学生たちがデザインしたブックトラック
キハラ㈱担当チームのメンバーたちは、授業中に作成したキハラ㈱の『CSR報告書』における表紙のデザインをベースに、ブックトラックのオリジナルデザインを考えました。
キハラ㈱の皆様や担当した学生たちの想いがたくさん詰まっているこのブックトラックは、今後大学図書館で大切に使用していきたいと思います。


■ブックトラックをデザインした、㈱キハラ担当チームの今井 悠さん(社会学科2年)に、代表して感想を伺いました。
:完成されたブックトラックを見ての感想を教えてください。
自分たちが今まで感じてきた、キハラ(株)のイメージが詰まったものになっていると感じました。これまでやってきたことが、<ブックトラック>という形に残ったことがとても嬉しいです。また大学図書館に寄贈されるということで、図書館に行くたびに目にすることができ、横断ゼミでの経験を思い出すきっかけにもなると思います。

ブックトラックにはチーム名と履修年度も印字されています
:ブックトラックのデザインには、どのような想いを込めましたか?
ブックトラックに入れたいデザイン案を、チームで出し合いました。「キハラっぽさ」「メッセージ」「横断ゼミでの思い出」「チーム12人の要素」「CSR報告書のデザイン」などを盛り込んで、私たちが作成した『CSR報告書』に表現したキハラ(株)の雰囲気を、そのままブックトラックに受け継ぎたいと考えました。しかし、ブックトラックの側面という限られた枠組みの中でデザインを考えるのは難しく、多くの要素を盛り込むよりもシンプルなほうがブックトラックに合うのではないかという意見が出てきました。その結果、『CSR報告書』のデザインで使用した紙飛行機で、チーム12人の想いをブックトラックから届けるということを意識したデザインとなりました。紙飛行機の軌跡には12色のカラーを使って、チームメンバー12人の一人一人を表しています。私たちの想いが詰まったこのキハラ(株)のブックトラックを通して、多くの人に本が届いたらいいなと思います。

:ご協力いただいたキハラ㈱の皆様にお伝えしたいことはありますか?
キハラ(株)の皆様はいつでも私たちに真摯に向き合って下さり、懇談会やフィードバックの際には毎回温かい言葉をくださいました。その言葉に励まされ、「期待してくださる思いに応えたい」という気持ちが私たちの原動力となり、最後までやり遂げることができました。最終報告会が終わったあとも本社での発表やデザインしたブックトラックを寄贈していただくという貴重な機会を設けてくだり、本当に感謝しています。こんなにもあたたかく私たちを迎え入れてくださり、本当にありがとうございました。横断ゼミを通して、キハラ(株)という素敵な会社と出会えて本当に良かったです。



キハラ㈱担当チームが作成した『CSR報告書』
:この授業では学年も学部も違うメンバーと協働して、一つの課題に取り組みました。この経験から学んだことは何ですか?
12人で1つのものを作り上げるということは、想像以上に大変でした。チームがまとまらなかったり、全員が集まらなくて作業が思うように進まなかったりなど、大人数のチーム活動ならではの悩みもありました。しかし1人ではここまでの経験はできなかったと思います。仲間や支えてくれる人の大切さを実感したとき、それは自分の支えになっていました。そしてチームメンバーから得るものもたくさんありました。チームの皆がいたからこそやり遂げられ、自分も成長できたと感じています。
また授業後に毎回書く日記では、自分自身の行動を振り返ることができ、他者から評価される機会では、新たな自分の一面を知ることもできました。それは横断ゼミを履修する前には得られなかった自分の自信にもつながりました。これからもこの経験を糧にして、挑戦を恐れずに行動していきたいと思います。
寄贈式終了後に寄贈されたブックトラックを前に(※写真撮影時のみマスクを外しています)
本授業では、下記の3つを学習目的としています。
1.社会人基礎力の育成
2.正確な自己評価能力の育成
3.社会的責任を果たすことの意義と難しさを理解する

また、本学の<ディプロマポリシー>に対応した育成する能力のうち、「主体的に学ぶ力」「批判的に学ぶ力」「他者と協働する力」「学びを社会のなかで活用する力」を身に付けることを目的としています。

本授業では能動的な学びを活用し、チームでの協働作業、そこから生まれる信頼関係や成功体験から、さまざまな学生たち自身の<気づきの場>を演出することができます。新しい自分を発見できる本授業に、ぜひ多くの学生に挑戦してみてほしいと思います。

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