学部横断ゼミブログ

2022.12.13

2022年度秋学期最終報告会を実施しました

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

12月10日(土)に課題提供企業である2社の方々をお招きして、一般公開で最終報告会を実施しました。春学期に引き続き、教室会場は本学学生と履修生のご家族の方々に限定させていただき、オンライン会場も含め70名以上の方々に聴講していただきました。

最終報告会では、実際に制作した『CSR報告書』を自分たちで簡易印刷し、来場者には配布し、オンライン参加者には報告書をPDFデータにしたものを、画面共有にてご覧いただきました。今回ご協力いただきました企業は、㈱ウチダシステムズ東亜レジン㈱の2社です。履修生たちはご招待した企業の方々を目の前に、報告書のコンセプトや具体的内容、担当企業の今後のCSR活動とCSV活動に対する提案について、緊張した面持ちで30分間の発表を行いました。

発表に対して、企業担当者や来賓の方からは、「冊子のコンセプトが新しい視点であった」「中間発表会では学部ごとのアプローチが違っていたが、良いキーワードを通して統一感のあるコンセプトで冊子を作り上げていた」「作成していただいた表紙のロゴをぜひどこかで使用させていただきたい」「よく読める読み物になっていた。取材を頑張ったことが伺えた」などの感想をいただきました。
多大なるご協力を賜りました課題提供企業2社の皆さまに、この場をお借りして御礼申し上げます。

最終報告会まで何度も教員から修正点を伝えられ、『CSR報告書が』が完成したのは、1チームは前日の夕方、もう1チームは最終報告会当日の朝でした。2チームともにコンセプトを表現するために、表紙のデザインやレイアウトそして文章や写真に至るまで、こだわり抜いて『CSR報告書』を完成させました。伝えたいものを上手く表現できるまでには時間はかかりましたが、この苦しんだ経験は必ず次につながっていくのではないでしょうか。

本授業では、異なる専門性・価値観を持つ他学部の学生同士が、「担当企業の『CSR報告書』を作成する」という課題に、チームで取り組みます。たくさんの資料を収集し、そこから正しい知識を得たうえで、自分たちの視点で論理的に『CSR報告書』の構想を組み立てることは、非常に難しい課題です。その高いハードルを乗り越えることができたのも、企業担当者の方々の温かいご支援と、チームメンバー同士高めあい、チームとして最大限の力を発揮することができたからでしょう。この成果をどう意味づけしていくのか、残り2回の授業で振り返っていきます。

最後に、最終報告会を終えた学生の日記を紹介します。
「12月10日、遂に最終報告会を終えた。フェーズ1からCSRについて学び、フェーズ2でチームで協力して1つのことを成し遂げたこの3ヶ月は長いようであっという間に過ぎたように感じる。振り返ってみると、このゼミに入ったばかりの自分は他人に同調し、自分の立場を保持することしか見えていなかった。しかし、自分に課せられたタスクをこなしていく内に「自分から働きかけることにより、必ず何かしらの進展がある」ということを体感し、少しずつではあるものの自分から働きかけられるようになったと感じる。
 そして、このゼミを通した感じたことが1つある。それは、このゼミにおいて「1人で成し遂げられることなどない」ということである。CSR報告書を1人で作る、提案を1人で考える、パワーポイントを1人で作る。このゼミに参加した全員が「1人では不可能」と感じているであろう。恐らく、チームで協力しないと成し遂げられないように、タスク量があらかじめ設定されていたのであろう。だからこそ、そのようなタスクにチームで協力することで「チームで何かを成し遂げる」という経験を得られる、というのがこのゼミの本質であることに気付くことができた」

【在校生へのお知らせ】2023年度履修申し込み受付中

授業「学部横断型課題解決プロジェクト」(通称:学部横断型ゼミナール・プロジェクト)は、2023年度に春学期、秋学期にそれぞれ1クラス開講を予定しています。
春学期は次年度2年次生以上、秋学期は全学年が履修対象となります

下記期間まで、履修申し込みを受付しています。
申し込み方法の詳細は、学生ポータルサイト 3sでご確認ください。

□履修申込期間: 2023年1月31日(火)まで