学部横断ゼミブログ

2022.11.16

企業見学でより理解を深める

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

11月14日(月)の2時限目に授業が行われました。授業後には、2チームともに企業見学に向かいました。企業に足を運び、担当企業の社員の方々の様子やオフィスの雰囲気などを実際に目で見る学びは、担当企業について理解が深まる貴重な機会です。今回は、課題提供企業のご厚意で、2回に分けてスケジュールを組んでいただき、履修生全員の企業見学が実現できたことは、本当にありがたいことでした。

授業では、1チームは『CSR報告書』の軸となる部分について丁寧に話し合っていました。どんな内容にするのか、項目は何が考えられるのか、各学部のもつ知識をすり合わせしながら、最適な表現について見つけ出そうと頑張っています。無駄なのではと思う話し合いの中にも、実はヒントが転がっていることがあります。今回の授業中も、次の議題に移ろうとした履修生たちに教員から、「大切な部分なので、もう少し話し合ったほうが良い」とアドバイスを受けていた場面もありました。今後のスケジュールも考慮しながら、粘り強く話し合いを続けてほしいと思います。

この授業は、チームでの話し合いが中心となります。社会に出ても会議やミーティングは欠かせませんが、話し合いを円滑に進めていくための方法を自分たちで模索して進めていきます。席の配置を工夫したり、司会やアジェンダを前もって決めておくことのほかに、遠慮なく意見をぶつけ合えるような雰囲気づくりというものも考えられます。授業外にもオンラインや対面などで、チームでじっくりと意見や考え方を共有した結果、互いの信頼関係も深まってきた様子です。これまでの話し合いでは、強い意見を発する人に流されてしまいがちでしたが、今回の授業では、議論を十分に行える良い雰囲気が感じられました。

2週間後の授業では、『CSR報告書』のドラフトを教員に提出します。今週の企業見学で感じた驚きや感動を大切にしながら、伝えたいものを自分たちの伝えたい形で表現できるように頑張ってください。
最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「話し合いを行う中で、「全員が理解しているか」「話している内容に関して解釈が一致しているのか」「本当にこの話をすることが必要なのか」「方向性としてあっているのか」という点がとても大切だと感じた。私自身は、スケジュールのことを気にしすぎてしまうところがあり、「このままだと最終報告会までに間に合わないから先に進めよう」と強く主張しすぎてしまったのではないかと少し心配している。時間を気にしすぎて焦って作成したCSR報告書は本当にいいものなのかと言われたら、私はそう思わないからだ。時間とメンバー全員の理解、納得などのバランスは考える必要がある。そんな中でも、メンバーの中には「雰囲気よくしたいよね」と気にかけてくれている人がいたり、周りを見て気にかけてくれる人がいたりと、お互いにコミュニケーションを取ろうとしている。今日授業中でも、私がホワイトボードが見えずに移動したら、メンバーの一人がいち早く気づいてボードをずらしてくれた。そのような細かい気遣いはとても大事だと感じている。大変な事や不安も多いがこのままみんなで頑張っていきたい。」