学部横断ゼミブログ

2022.10.06

問い続ける姿勢を学ぶ

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

10月3日(月)の2時限目に授業が行われました。各学部ともに個々で課題に関する資料やデータを集め、それを持ち寄って話し合いを行っていました。事前に授業で話し合う議題を決め、調べてきた内容をレジュメにまとめメンバーに資料として共有するなど、話し合いが円滑に進める工夫も見られるようになっています。

各学部、担当企業を調べる中で、教育や福祉、環境などに関するさまざまな問題に気づき、調査対象を広げているようです。この授業の目的の一つに、「将来一市民として持続可能な社会を築くために、果たすべき社会的責任を意識してほしい」ということがあります。そこには、正解のない社会において、自分で答えを見出して生き抜くために、多くの視点を持ち、問い続ける姿勢を学んでほしいという願いがあります。

話し合いでは、堂々巡りになっている場面も見られました。沢山のことを調べれば調べるほど、中間発表会では何のためにプレゼンテーションするのかを見失いそうです。常に課題として何を求められているのか意識しながら、進めてください。

学部チームで活動して約1か月になります。どのチームも課題に対して前向きに真摯に取り組んでいますが、中にはチームビルディングに悩んでいる履修生もいるようです。チームメンバーの強みや弱みを理解することは、組織の力を最大化させていくことにつながります。課題に取り組みながら、個々の能力を超えた成果をチームで引き出すためにどうしたら良いのかについても問い続けながら、活動してもらいたいと思います。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「横断ゼミを受講してから街中でSDGsに関連した看板をみかけると以前とは全く違ったことを考えるようになった。大学から近い池袋駅にも豊島区が設置したSDGsのモニュメントがあり、今まで何度も通った道なのに気づかなかったものにも気づけるようになったことから、横断ゼミを受講したことで自分の考え方や視野にも変化が起こっていると感じる。横断ゼミで得た経験から新たな視点を増やすことができるように、今後も引き続き努力していきたい。」

「今回の授業は、自分のまとめた文献を積極的に伝える事を目標にディスカッションに取り組んだ。自分の担当はCSVについて詳しく調べてくることとなっていたので、なるべく担当企業の行動理念と重なることが書いてある文献を探した。すると、「新たな価値創造」について述べられている論文を見つけ、「価値創造」という点で合致していると考えたため、その文献をまとめることにした。
 実際に授業では、最終報告で担当企業に新たな提案をする際の具体的な方法や指標という観点から自分の意見を述べることができたため、当初の目標は達成できたと感じている。しかし、他の人がまとめたCSRについての報告を理解するのに時間がかかってしまい、CSRについての意見をあまり出せなかったため、中間発表会のパワーポイントを作る段階に入る前に参考文献などを読んでCSRについての理解を改めて深めておきたいと感じた。」