学部横断ゼミブログ

2022.09.30

情報を収集して整理する

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

9月26日(月)の2時限目に授業が行われました。今回も学部ごとに異なる教室で活動を行いました。まずは教員から、先週土曜日に行われた企業との懇談会の内容や、10月29日(土)の中間発表会に向けたスケジュールの確認がありました。10月17日のプレプレ発表までの残り3週間で、情報を収集し、チームで共有・分析し、発表内容にまとめあげる必要があります。先週の土曜日の授業で、企業様からたくさんの情報を収集できたとはいえ、調べることはたくさんあり、かなりタイトなスケジュールです。

10月29日(土)の中間発表会までの各学部の課題は、下記の通りです。
経済学部:業界の特徴や競合企業比較を交えながら、担当企業の事業内容を多角的に分析する。
人文学部:CIや社史など企業の活動史を調査し分析することによって、担当企業の企業文化や企業風土を明らかにする。
社会学部:<CSRとCSVの概念>のほか、SDGsやESGについて学び、地球環境や人としての生き方、働き方について理解を深める。担当企業や他社のCSRにおいて、どの領域に力点が置かれているかを分析する。

人文学部と社会学部では、まずは企業文化やCSRなどの概念について、議論していました。各学部、課題に関連する書籍や論文を読んでいますが、メンバーによって捉え方が微妙に違うようです。チームで言葉の定義をどうするかを話し合って整理しながら、課題の分析を進めていきます。履修生たちは、ホワイドボードに考えを書き出すなど、丁寧に話し合いを進めていました。

教員からは「まずは枠を決めずに情報を収集してみよう」とアドバイスがありました。たくさんの情報を整理・共有していくために、授業では授業独自で構築しているSNSやMicrosoft Teamsを利用しています。経済学部では、あるメンバーが自主的に今後のスケジュールや作業を管理するために<ガントチャート>を作成して、ほかのメンバーに共有していました。効率的に情報の蓄積、共有、活用をしていくために、ITツールをどんどん活用して進めてほしいと思います。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「文化や風土は明確な数字に現れるわけではない。それらを論理的に説明するのは、労力のかかる作業だ。論文や文献を読み、それらの内容を比較・分析する必要がある。しかし、他の学部にはない、人文学部にしかできない切り口から担当企業を分析できるチャンスだと思っている。私は今、日本の企業文化を宗教・思想の変遷と結びつけて捉えようとする論文を読んでいる。とても興味深い内容で、人文学部で学んできた内容と結びつくものでもある。もしかしたら、この切り口が突破口となるかもしれない。先生が日記で「来週までは実戦というより、体力づくりのためのキャンプです」とおっしゃっていた。私も同感で、この1週間は、発表のための土台となる部分をつくる、大切な期間だと捉えている。」