学部横断ゼミブログ

2022.07.12

2022年度春学期最終報告会を実施しました

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

7月9日(土)に課題提供企業である愛知産業㈱キハラ㈱と、2社をご紹介していただいた東京商工会議所の担当者の方々をお招きして、最終報告会を実施しました。
2020年度前期以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、最終報告会はオンラインのみで公開してきましたが、今回は2年半ぶりに、本学学生と履修生のご家族の方々に限定して、教室で聴講していただくことができました。また、教室以外にオンライン配信も実施し、一般の方々も含め80名近い方々に聴講していただきました。

最終報告会では、実際に制作した『CSR報告書』を自分たちで簡易印刷し、来場者には配布し、オンライン参加者には画面共有で御覧いただきました。また2チームともに、報告書のコンセプトや具体的内容、担当企業の今後のCSR活動とCSV活動に対する提案について、それぞれ30分間の発表を行いました。
発表に対して、企業担当者など来賓の方からは、「報告書は本当に社員がデザインしたようだ。わが社のことを日々考えて作ってくれた想いが届いた」「本をひらくの『ひらく』という言葉をここまで広げて考えてくれたことが素晴らしい」「提案からは初代社長のやりたかった夢を思い出すことができ、感慨深かった」「従業員がイキイキして働いていることが、報告書からも発表からも感じることができた」などの感想をいただきました。
多大なるご協力を賜りました課題提供企業2社の皆さまに、この場をお借りして御礼申し上げます。

『CSR報告書が』完成したのは、1チームは前日、もう1チームは最終報告会当日の朝でした。発表の内容についても前日まで、教員からフィードバックを受け、修正に修正を重ね、なんとか完成にたどり着きました。
わずか3か月の間に、担当企業の事業や製品、企業文化や企業文化、そしてCSRについて学習し、それをチームで協働して『CSR報告書』の1冊にまとめることは、本当に大変なことです。
チーム活動は、話し合いを中心に行いますが、この3か月の間に意見がなかなか言えなかった学生が、自分なりに勇気をふりしぼって積極的に発言しようと変化していった様子が見受けられました。また、その努力を受け入れる空気が、2チームともにありました。
チームにどのように貢献していくか、履修生たちは試行錯誤の毎日だったようです。うまくいかずに壁にぶつかりながら、自分自身でもしくはチームで解決策を考えて、自らの力で動けるようになり『CSR報告書』を完成させたことは、この授業の目的の一つである<社会人基礎力の育成>の観点から見ても、大きな成長だったのではないでしょうか。

最終報告会後の2回の授業では、履修生たちが今回のチーム活動を通して気づくことができた自分の強みや弱みについて、活動を振り返りながら、考えていきます。

最後に、最終報告会後の学生の日記を紹介します。
「報告書に多くお褒めの言葉をいただくことができたのだが、確実に言えることは、このチームで作らなければ出来上がらないものが作れたということだ。一人で活動した方がマシだったという結末を迎えるチームもある中で、このような出来のものができたと思えることがとても嬉しい。
  CSR報告書が完成を迎えて、作成者の側から解き放たれた時、出来栄えに素直に感動できたのは、自分のではなく、チームの制作物として報告書と向き合える、そんな出来栄えだったからだと思う。もちろん、報告書に関わっていた作業量としてはそれぞれに違いがあったけど、それでも12人で作ったものなのだと、自分は胸を張って言いたいし、言ってほしい。
  また、そんな報告書に仕上げることができたのは先生方のあついサポートがあったからだと感じる。先生方からFBをいただいてやりとりする時間が自分にとってはとても楽しく、遠慮なく想いをぶつけられる先生方という存在にとても支えられていた。」

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