学部横断ゼミブログ

2022.06.14

チームで協働して課題を解決する

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

6月13日(月)の2時限目に授業が行われました。2チームともに企業訪問をさせていただき、どのような社屋や雰囲気で社員の方々が働いているのか、実際に目で見て感じ取れたことも多かったようです。
2チームともに、これまで資料などから調査してきたこと、今回の企業訪問において肌で感じたことをどのように『CSR報告書』に盛り込んでいくのか、コンセプトやコンテンツなどについて話し合いを行っていました。


学生たちは、学部横断チームになってから6週間で担当企業の『CSR報告書』を完成させ、最終報告会でその内容を発表するという、かなりハードなスケジュールに挑戦しています。急ぐばかりに、初めから分担して作業を行おうとしたチームは、なかなか思うように進まずに壁にぶつかっています。やはり、まずは「報告書で何を伝えたいのか」をしっかり全体で共有していくことが必要なようです。
授業中に教員からは、「何を伝えたいのか。あまりにも壮大な言葉を選びすぎなのではないのか」「人とは誰の事を示しているのか」など問いかけがあり、コンセプトについてじっくり話し合うように声かけがされていました。

「担当企業の『CSR報告書』を作成する」という課題には、答えがない分、時間がかかります。さらに「チームで協働して課題を解決する」という条件は、自分の思うように進めることができないもどかしさや、他者とのコミュニケーションがうまくいかないなど、たくさんの壁にぶつかります。
チーム内で起きるさまざまな葛藤に向き合うことは大変なことですが、それを克服するプロセスは学生を大きく成長させています。自分の殻を破り、どんどんまわりとコミュニケーションをとりながら、葛藤に向き合いながら前進してほしいと思います。

最後の授業後の学生の日記を紹介します。
「授業後に集まれる人だけで作業に取り組んだ時、全員の理解が得られない中、どこまで進め、決めて良いのだろうか、チーム間での共通認識がまだ得られていないのではないか、など問題点が浮き彫りになり、チーム活動の難しさを感じた。そして情報共有の甘さを実感し、全員での話し合いを振り返ると、何が決まったのか、本当にそれでいいのか、という部分が曖昧になっていたのではないかと思った。
 全員の理解を最初から得るのは難しい。しかし、企業見学を通して改めて感じた企業の思いと私たちは何を大切にしたいのか、ということを明確にし、意識していけば全員が納得することができるのではないかと思う。意見が違うから否定するのではなく、全員の意見を踏まえた上で試行錯誤することによってより良いものが出来上がると私は思う。今が踏ん張りどきだと思い、妥協せずに取り組んでいきたい。」