学部横断ゼミブログ

2021.11.25

話し合いを円滑に進めるために

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

11月22日(月)の2時限目に授業が行われました。12月22日(水)の最終報告会まで、1か月となりました。2チームともに今回の議題は、「担当企業の『CSR報告書』の軸を何にするのか」でした。

授業外活動ではなかなかチーム全員がそろうことができないため、12人全員がそろう授業は、チームにとって大切な時間です。今回の授業では、活発な意見は交わされるものの、一部のメンバーに発言が偏ってしまう場面や、話し合う内容の理解が追いつかず、議論がうまくかみ合わない場面も見られました。

一人一人課題に対して、進め方も考え方も違う学生たちが、チームメンバーと協働作業を通して一つのものを作り上げていくのは、本当に難しいことです。
上手く議論をかみ合わせていくために、問題点を一つずつ解決して、話し合いを進めてください。


この授業での話し合いの内容は、すべて学生たちが決めていますが、教員からお願いしていることが、いくつかあります。
1)司会・議事録・書記を毎回変えること。
2)授業中・授業外のミーティングの議事録は、すべて授業用SNSで共有すること

1)は話し合いの場でいろいろな立場を経験することで、受け身な姿勢ではなく、話し合いを進行しやすくするための工夫を全員が考えるようになることを企図しています。2)は、何を話し合い・決定したのか情報共有の面だけではなく、後からその話し合いに立ち戻るときに便利です。
何か物事を進めていくには、面倒なことだと思っても、少し手間をかけることが、課題解決の能率を上げたり、効果的に作用することがあることを理解してほしいと思います。

話し合いがスムーズに進まず、もどかしさを感じている様子が、授業後の学生たちの日記で見られます。しかし、人との関わり合いで、自分の視野が広がっていくこと、新しいものが生まれる面白さを楽しんでみてください。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「今回の話し合いでは、主に「傾聴力」と「状況把握能力」が欠けていると感じた。12人もいれば、話し合いの中での情報量は圧倒的に多くなり、「傾聴力」も大事になってくる。今回に限らず、「自分の発言が今の話し合いに必要なことなのか」、という不安があり、発言できないことがよくある。また、今回の授業では書記を担当していたこともあり、意見を聞き取ることに精一杯で、授業内ではほとんど意見を出すことができなかった。傾聴力がなければ自ら発信することもできないため、今後は状況を把握するためにも、話し合いの方向を常に明確にした上で取り組みたい。」