学部横断ゼミブログ

2025.04.24

学部での学びを実践する

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

4月21日(月)の2時限目に授業が行われました。履修生たちは、各学部のチームに分かれて、今後の方針の話し合いや先週の土曜日の企業との懇談会で得た情報のすり合わせを行い、共通理解に努めていました。
授業の途中、教員から「情報を集めることで満足しない。考察するために情報を集め、それを体系的に捉えていくことで、物事をより理解し、本質を捉えていこう」とアドバイスがありました。
5月24日の中間発表会まで時間は限られています。限られている時間を有効的に使うためにも、蓄積した情報の中で比較するなどして、企業の特徴や業界、社会課題の問題点などをあぶりだして情報を整理していく必要があります。これまで学んできた他の講義でのフレームワークを活用するなど、学びを実践する場としてこの授業を活用してみてください。

本学は建学の三理想を教育の原点とし、「リベラルアーツ&サイエンス」の理念に従って、総合知と専門知ならびに他者と協働する力・実践力の育成を教育の基本目標としています。今期は紙の専門商社である㈱竹尾を通して、これまで学部で学んできた「知」を意識しながら、履修生たちは㈱竹尾の事業内容や歴史、紙を取り巻く社会課題を研究しています。自らの専門がどのように社会に役立つのか、そして生かされるのかを実感できるように頑張ってほしいと思います。

最後に、授業後の学生の日記を紹介します。
「先生から情報の扱い方についてお話があった。単に情報を集めるだけという行為は受け身であり、そこから考えを発展させていくことが難しい。話を聞いていて特に驚いたことは、抽象化が高いほど具体的な実像が分かるということである。私の今までの思考を振り返って見ると、すぐに具体的な情報を得ようとし、そこから出発してしまうため全体像を把握できなくなり、思考が行き詰まって途方に暮れていた。こうなってしまうのは、私の頭が悪いことが原因だと諦めていたが、先生の話を聞いて、新しい視点や理解が生まれ、霧が晴れて視界がクリアになったのを感じた。
 横断ゼミが始まってから人からお話を伺うことが多くなり、メモを取ることが増えた。メモは、日記を書く際の記憶の助けになるだけでなく、情報の整理にもなるのでとても大切なものであると感じるようになった。まだまだ、メモを上手に取れていないと感じるので、後から見直した際に、すぐに思い出せるくらい分かりやすいメモを取れるようになりたい。」