学部横断ゼミブログ

2025.04.23

企業担当者をお招きして授業を行いました

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

4月19日(土)に授業を行いました。今期課題提供企業の㈱竹尾の担当者の方々をお招きして、長時間にわたりたくさんの質問に直接回答していただきました。その後、キャリアコンサルタンとの面接も実施し、密度の濃いプログラムを過ごした履修生たちは、一日でたくさんの視点を得た様子でした。

今回、紙の専門商社である㈱竹尾の企業概要を説明していただくうえで、多種多様な紙の実物もお持ちいただき、厚さや質感の違いなどを実際に触れることで手触りの良さや紙の可能性も感じることができました。お忙しい中、ご来校いただきました㈱竹尾のご担当者の方々に、この場をお借りしてお礼申し上げます。

履修生たちは春休みに事前に課題図書を読み、企業や紙についての情報をインプットしてきました。今回の懇談会に向けて、これまで得た情報を整理しながら企業への質問を考えましたが、まだまだ情報収集が足りないことやその情報の背後にある理解が不足している点などに気づいたようです。
この授業では、本学の建学の精神の一つである「自ら調べ、自ら考える力」を磨くために、学生たちの主体的な学びを期待し、教員から調べる内容や調査方法を指示することはありません。5月24日の中間発表会までの残された時間で、㈱竹尾や紙についてより深い部分の理解に行きつくためには、どのような情報を集め分析すれば良いのか、チームで話し合いながら進めてほしいと思います。

最後に、授業後の学生の日記を紹介します。
「午後からは、企業との懇談会を行った。まず、㈱竹尾の方からのプレゼンがあり、その後、質疑応答の時間となった。質問の回答予想を準備していたが、私たちでは考えることのできなかった回答が多くあった。㈱竹尾が軸としているものや、考え方・視点など、新しいことを多く知ることができた。しかし、このズレに戸惑ってしまい、懇談会後の社会学部での話し合いでは議論が停滞してしまった。そこで先生から、「このズレはマイナスなことではなく、新しい何かを生み出すことにつながる」と教えていただいた。まずは、どうしてズレが生まれたのかについて考察していきたい。また、㈱竹尾が大切にしている、紙の質感や情感について、実際に紙に触れさせていただいたことで真に理解できたように感じた。ここで感じた感動を忘れないようにしたい。」