学部横断ゼミブログ

2021.10.28

全員が当事者意識を持つために

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

10月25日(月)の2時限目に授業が行われました。来週の中間発表会のプレ発表を前に、これまで考察した内容をパワーポイントにまとめて中間発表会のたたき台を発表した学部もありました。まだまだ「何を伝えたいのか」発表の全体像が見えてこない発表で、教員からはチームでもう一度話し合いをするようにアドバイスがされていました。

11月13日の中間発表会までは、担当企業に分かれた学部チームで活動しています。学部内とはいえ、学んでいる内容も学年も違うメンバーと、話し合いながら発表内容をまとめていく難しさに、戸惑いを感じながらの作業です。

話し合いの場面からは、これまでの知識の蓄積にチーム内で差が出てきていることが分かります。理解が不十分なメンバーに対して、「議論を深めるためにも、個々の調査をしっかり行い、チームメンバーが共有した内容にも目を通して理解するように頑張ろう」と伝えたくても、なかなか言い出せないようです。

メンバーそれぞれ個性も違い、これまでの経験値も違います。発表に向けて一生懸命取り組もうとする履修生がいる一方で、「私がいなくてもまわる」とすでに活動に後ろ向きになっているメンバーもいます。全員が当事者意識を持って活動するということは、簡単なことではありません。

「他者と協働していく」には、何が必要なのでしょうか。今感じている戸惑いを、どうしたら解決できるのでしょう。
この授業の目的の一つに「自分の殻を破る」ことが掲げられています。チームメンバーの意見に傾聴し、落ち着いて自分の意見を発信する、その上でチームメンバー同士が遠慮なく意見をぶつけあう議論ができるように、一人一人が「自分の殻を破る」ことができるように期待しています。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「今回は、話し合いを少し行った後、学部内でプレプレ発表を行った。発表を行う前に、グループのメンバー1人が、「役割分担に偏りがある」と相談してくれた。確かに、話し合いや行動面で1人にさせてしまうことがあり、それらが偏りを招き、負担に思わせてしまったことを反省した。各々の空きコマや都合に合わせて柔軟に取り組めることが、今後の課題である。次のプレ発表に向け、本格的に集まりを強化していくこととなったが、話しやすい環境づくりやお互い切磋琢磨できる関係性を築けるよう、働きかける力や傾聴力、主体性を十分に発揮させる必要がある。」