学部横断ゼミブログ

2021.07.26

2021年度前期最終授業

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

7月19日(月)の2時限目に授業が行われました。2021年度前期履修生の学部横断ゼミの最終授業は、「学部横断ゼミの経験を未来の自分にどう生かしていくか」、「未来の履修生のために横断ゼミのKPT(Keep:良かった点、Problem: 改善できそうな点、Try: 提案)を考える」という2つのテーマで実施しました。

まずは、学部横断ゼミの経験をもとに次はどういった行動が考えられるのか、4年生2名をゲストスピーカーに招いて、体験を語ってもらいました。
この授業の目的は、「社会人基礎力の育成」、「正確な自己評価能力の育成」そして「社会的責任を果たすことの意義と難しさを理解する」ことです。二人とも本授業の活動において、自分の強みと弱みに気づき、特に苦手だと感じた論理的思考や自己管理力について、履修後伸ばすことを意識して、学生生活を送っていたようです。学部のゼミで学外のコンテストに出場したこと、日記をつけることを継続しているなど、具体的な例を挙げて説明してくれたことで、成長は自ら考え行動に移していくことで得られることを履修生たちは実感できたようです。

「未来の履修生のために横断ゼミのKPTを考える」話し合いでは、さまざまな意見が出てきました。Keepの点で「対面での活動」が上がったことは、時代を反映したものでした。本授業では、感染予防対策を行いながら、全授業を対面で実施しました。授業外活動をオンラインで実施していたチームも、途中から対面での活動に切り替えて実施していました。チームメンバーとface to faceで活動することは、チームビルディング形成に良い影響をもたらし、本授業の課題である『CSR報告書』を作成するために創造的なアイデアを出し合う話し合いには、対面での活動は非常に有効であることが分かりました。

本授業を終えて、多くの履修生たちが「成長を実感することができた」という感想を述べてくれました。学生たちが気づいていない力をどのように引き出していくかが、この授業の大きな役割だと感じます。真剣に授業に取り組んだからこそ、履修生たちは多くの<気づき>を得ることができたのでしょう。これからの彼らの活躍を期待したいと思います。

ここで、学生の授業後の日記を紹介します。
「最後に、自分の1回目の日記から引用する。

 今は「CSRとは何か」という基本的な知識も身についていない自分が、3ヶ月強の横断ゼミをくぐり抜け、どのようなものになっているのかは今は想像がつかない。
しかし、自分を見つめ直したりグループで活動することを通して、この授業の最後に「自分はここが変わった」と言えるように目の前のことに一生懸命取り組んでいきたい。

今見ると面白みのない文章だが、今は「ここが変わった」という明確な答えがある。CSRなどの知識がついたことはもちろんだが、何よりも「社会人基礎力の重要さに気づいた」のである。「横断ゼミが終わった後の人生」のスタートとして、今日ここから新たな気持ちで頑張っていきたい」

今年度前期授業も新型コロナウィルスの感染拡大の影響のため、学生たちの活動も様々な制限の中で実施いたしました。それでも無事に前期授業が終了できましたのは、課題提供企業のオリエンタルモーター㈱スガツネ工業㈱をはじめ、履修生のご家族の方々、教職員ほかたくさんの方々のご協力があったからこそです。
最後にこの場をお借りして、ご協力いただきました皆さまに、心より感謝申し上げます。

【在校生へのお知らせ】2021年度後期履修生追加募集について

授業「学部横断型課題解決プロジェクト」では、2021年度後期履修生の追加募集を行います。
詳しくは、3Sの掲示板でご確認ください。

【履修申し込み期間】 8月1日(日)23時59分まで

*対象学部・学年:全学部・全学年