学部横断ゼミブログ

2021.07.20

振り返りの時間を大切に

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

7月17日(土)の2時限目~4時限目に授業が行われました。今回は、授業開始時から最終報告会までの活動について、社会人基礎力の<12の能力要素>を指標にして、自分たちの成長を振り返りました。

まずは、担当企業チームごとに、このプロジェクトを通してチーム形成で苦労した点やどんな壁にぶつかり、何を考え、どう成長できたと思うかなどを、1チーム10分間で発表してもらいました。
2チームとも全く個性の違うチームでしたが、ともにつまずいた点は「コミュニケーション」の部分だったようです。課題に関する話し合いがうまく進まない根本的な原因に気づき、チームの問題として捉え、その問題を改善するためにどうするべきか早めにアクションを起こしたチームは、その後、チームメンバー全員の意識が変わり、課題の解決や作業のスピードがあがったことが、今回の発表で分かりました。


活動中には気づかなかったことも、終わって冷静な頭になってみると、見えてくることがあります。学生たちは、3か月という短い期間で、担当企業を調査・分析し『CSR報告書』を作成するという難しい課題に、考え方やアプローチ、専門性が異なる他学部の学生たちとチームで取り組んできました。
本授業では、視点を変えながらこれまでの活動を整理し言語化していくことで、学生たちが今回の一つ一つの経験を意味づけしていく時間を大切にしています。
そのため今回の授業では、チームメンバーへの360度評価、チーム活動の振り返り、午後には、チームメンバーとの相互評価、キャリアコンサルタントとの面談、役割分担ごとに分かれての振り返りなど、振り返りのプログラムを盛りだくさんに実施しました。
振り返りの時間の中で、この授業の目的である「正しい自己評価能力の育成」についても意識させています。
今回の振り返りを通して、自分の長所や短所を理解するためには、やはり他者との関わりが大切であることが理解できたのではないでしょうか。これからも他者との関わりを通して、自分を見つめていく時間を大切にしてほしいと思います。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「全員からの個人へのフィードバックの時は、チームの中での私がどんな人だったか知ることができた。とても驚いたのは、見る人の視点によって、社会人基礎力に当てはめた時、その力がポジティブに捉えられたり、ネガティブに捉えられたりしていることだ。例えば、発信力である。たくさん意見を言うことは、発信力のポジティブに入るが、その意見をうまく相手に伝えられていない場合は、それはネガティブに入っていた。発信をすること自体はいいことであるが、それがうまく伝わらないとマイナスになるのだとわかった。このように、フィードバックでは、多角的に自分を見つめ直すことができた。ポジティブな部分が多い一方、ネガティブな部分もたくさんある。それを見比べながら、今後の生活に活かしていきたいと思う」



【在校生へのお知らせ】2021年度後期履修生追加募集について

授業「学部横断型課題解決プロジェクト」では、2021年度後期履修生の追加募集を行います。
詳しくは、3Sの掲示板でご確認ください。

【履修申し込み期間】 8月1日(日)23時59分まで

*対象学部・学年:全学部・全学年