学部横断ゼミブログ

2021.05.13

たくさんの壁を前に

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

5月10日(月)の2時限目に、対面とオンラインの同期ハイブリッド型で授業が行われました。ゼミ室には、ひとり一人の机に飛沫防止パネルが設置され、さらに感染予防対策を徹底して授業が行われました。

5月29日(土)の中間発表会まで3週間となり、学部ごとの活動であるフェーズ1も折り返し地点となりました。学生自身でやるべきことの見通しを立てて、資料を探し学部チームで分析していく作業を続けています。同業他社と比較することで、担当企業の特徴が浮かび上がってきたり、企業の歴史を調べていくことで企業の文化や風土が少しずつ明らかになりつつあるようです。
知識は蓄積されつつありますが、どうしても突破口が見つからずに、教員に助けを求めてくるチームもありました。そんな様子に教員たちからは、「自分たちで調べ、それについて考えぬくことが大切」というアドバイスがありました。


今後は、中間発表会での発表の軸や内容について、チームの話し合いで決めていくことになります。それぞれほかの授業の課題やアルバイトなどで忙しいなか、この授業にためにどれだけ時間を作ることができるのかがチームの課題の一つとして上がってきています。授業後には、何人もの学生から「チームで動くことは難しい」という言葉が聞かれました。

どのチームも壁にぶつかっているようです。チームでの情報共有の方法、チームメンバーのモチベーションの差、課題解決の糸口が見つからないなど、たくさん乗り越えるべきものが出てきました。目の前にある壁に、各自がどれだけ真剣に取り組むかが、中間発表の成功につながります。壁を乗り越えようと取り組む過程で、学ぶことはたくさんあります。妥協することなく、試行錯誤しながら頑張ってほしいと思います。


最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「今回の授業時間での話し合いでは、書記を担当することになっていた。ある程度予想はしていたが、自分の意見を述べたりアイデアをまとめたりしながら、チームの意見を文字にすることはやはり難しかった。だが、チームメンバーに聞き直すことでこの問題は解消できた。それだけではなく、話を聞き直したことにより、言葉の意味を誤解していたことを確認できたという思わぬ効果があった。今回は偶然確認できたが、今後はそもそも誤解が生まれぬよう用心深くチーム活動に臨みたい。
話し合いも順調に進み、授業後半では発表のテーマを考えていた。テーマさえ決まってしまえば、プレプレ発表への見通しが立つと思っていた。だが、どうもこれといったアイデアが浮かばず会議が難航し、方針を大きく変えることになった。この段階で大きく方針を変更することは、自分一人での作業だったらまず行わないだろう。チームだから、このゼミだからこその選択・経験だと思い、挑戦していきたい。また、この決断がどのような結果になろうと、自分の糧とできるように全力で事に当たるつもりだ」