学部横断ゼミブログ

2021.05.06

不安に立ち向かう

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

G.W中も本学は祝日授業を実施しており、5月3日(月)の2時限目に、対面とオンラインの同期ハイブリッド型で授業が行われました。
先週から学部ごとに分かれての活動であるフェーズ1がスタートし、各学部担当企業チームに分かれて話し合いを進めています。

各学部教員から進捗状況の確認が行われました。学生たちは「5月29日の中間発表会まで時間がない」と焦るばかりに、集めた資料についてじっくり考察する時間をしないまま、考えの浅い推論で次に進めていこうとします。教員からは、「文献を読んだだけで満足しないように。担当企業に当てはめてみるとどう考えられるのか、自分たちの言葉で説明できるように」とアドバイスがされていました。


学生たちを不安に駆り立てているのは、何を調べて理解を深めれば良いのか、調査の糸口が見えてこないため、「中間発表に間に合わないのでは」という恐れからのようです。不安ばかりが口から出てしまうと、チームメンバーにも不安が広がる、そんな悪循環も見られます。
担当企業のことを調べながらも、未知の世界を目の前にしたときに、どのように物事を対処していけば良いのか、どのようにしたら前に進んでいけるのか、立ち向かう勇気が試されているようです。

この授業の目的は、「社会人基礎力の育成」「正確な自己評価能力の育成」「社会的責任を果たす意義の理解」の3つですが、それ以外に「自分の殻を破る」というもう一つの目的が『授業用ガイドブック』に記載されています。難しい課題を前にまずは行動してみることで、<調べるべきもの>が少しずつ明確になってくるでしょう。粘り強く取り組んでほしいと思います。


最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「今まではなんとなくの内容をなんとなくのスケジュールで考えて活動していたがそれでは効率も悪く時間の無駄なので、まずは目の前のことを期限を決めてひとつずつ解決していくことにした。計画性の重要さを改めて感じた。
私たちのチームは他の学部よりも圧倒的に遅れを取っているし、力不足、調べ不足のことも多い。私自身ネガティブな思考になりがちで、文句を言いたくなるような状況も多い。しかしここで私がこうなってしまってはダメだし、チームで協力してやっていくしかない。お互い負担が偏らないよう自分ができることはできる限り最大限していく」