学部横断ゼミブログ

2021.03.31
- 先輩から未来の履修生へ
横断ゼミができるまで
ブログ投稿者:成木 日奈子(経営学科 2年)
「先輩から未来の履修⽣へ」は、これから横断ゼミの履修を考えている学⽣や興味を持っている⽅に向けて、実際に横断ゼミを履修した先輩たちが履修時やその後の経験について語ってくれるページです!
2月20日(土)に行われた寄付講座「アントレプレナーシップ—新しい事業を始めるための経営学—」ビジネスコンテストの会場にお邪魔した今回の取材。2回目は、横断ゼミ履修生のOB・OGのその後を紹介するのではなく、趣向を変えて学部横断型ゼミナール・プロジェクトの創設者でもある、本学副学長・経済学部高橋徳行教授のインタビューをお届けいたします。
普段はなかなか聞くことのできない、貴重でかつ盛沢山な内容となっています。
2月20日(土)に行われた寄付講座「アントレプレナーシップ—新しい事業を始めるための経営学—」ビジネスコンテストの会場にお邪魔した今回の取材。2回目は、横断ゼミ履修生のOB・OGのその後を紹介するのではなく、趣向を変えて学部横断型ゼミナール・プロジェクトの創設者でもある、本学副学長・経済学部高橋徳行教授のインタビューをお届けいたします。
普段はなかなか聞くことのできない、貴重でかつ盛沢山な内容となっています。

:学部横断ゼミを発案・開講した経緯はどのようなものですか?
2007年、武蔵らしい三学部の特色を出せるゼミを作りたいと、当時の学長の平林先生と共に半年間かけて考えました。
大学での学びは同じ学部・学科内での閉じた空間で培われますが、将来学生たちが社会に出ると、異なる専門の方とコミュニケーションを取っていく必要性が出てきます。そこで、他学部の学生との意見交換ができるゼミがあれば、それは価値あるものになるに違いないと気付きました。学部間での“化学反応”が、新たな可能性を生み出すのではないかと、2007年後期に試験的に学部横断型ゼミナール・プロジェクトを始動させました。
最初から現在の形が出来上がっていたわけではなく、初年度のパイロット授業では、主に企業の製品説明や製品開発、そして人材採用の側面のみに焦点を絞って取り組みました。しかし、それだけでは企業の本質的な部分や社会全体を理解することにならないことがわかり、試行錯誤の末、2008年度に正規科目になってからは、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)という視点を課題に取り入れ、現在に至っています。
また、課題を提供してくださる企業を選定するときには、“普段は目にしているけれども、どこでどういう製品・サービスを作っているのかあまり知られていないB to B(企業間取引)の企業”に焦点を当ててみました。
2007年、武蔵らしい三学部の特色を出せるゼミを作りたいと、当時の学長の平林先生と共に半年間かけて考えました。
大学での学びは同じ学部・学科内での閉じた空間で培われますが、将来学生たちが社会に出ると、異なる専門の方とコミュニケーションを取っていく必要性が出てきます。そこで、他学部の学生との意見交換ができるゼミがあれば、それは価値あるものになるに違いないと気付きました。学部間での“化学反応”が、新たな可能性を生み出すのではないかと、2007年後期に試験的に学部横断型ゼミナール・プロジェクトを始動させました。
最初から現在の形が出来上がっていたわけではなく、初年度のパイロット授業では、主に企業の製品説明や製品開発、そして人材採用の側面のみに焦点を絞って取り組みました。しかし、それだけでは企業の本質的な部分や社会全体を理解することにならないことがわかり、試行錯誤の末、2008年度に正規科目になってからは、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)という視点を課題に取り入れ、現在に至っています。
また、課題を提供してくださる企業を選定するときには、“普段は目にしているけれども、どこでどういう製品・サービスを作っているのかあまり知られていないB to B(企業間取引)の企業”に焦点を当ててみました。

:今後社会に出たときには、新規事業の立案と考え抜く力が重要となってくると、以前お聞きしたことがありますが、今回寄付講座「アントレプレナーシップ—新しい事業を始めるための経営学—」を始めるにあたってそのような思いがありましたでしょうか?
新しい未来を創造することは不確実性が高く、この先もさらに険しい道が存在していく中でも、自分から進んでいかなければ何も始まりません。これが実際に新規ビジネスを創造する上での現実です。
寄付してくださる方がいるという恵まれた環境の中での本授業を受けることによって、何かを成し遂げた人の日常の行動を学び、将来自身で新規事業を立ち上げる際の見直すヒントにしてもらいたいと思っています。
:現在、学外には学生向けのセミナーが多く存在しますが、このように横断ゼミや寄附講座を武蔵大学の授業で行うことの魅力は、どのような部分にあるとお考えですか?
外部のセミナーでは、ノウハウつまり方法を教わることで終わってしまうのが一番怖いことだと思います。会社の立ち上げ方、計画の仕方などは必要なことの95%までは比較的簡単ですが、残りの5%は簡単には学べないと思います。
“そのわずか、一割か二割の部分を自分流に変換していくことが出来るか”がこの先はとても重要で、そのような見方をコツコツとできるのが外部セミナーにはないもの、つまり学内でしか味わえない魅力です。
時間をかけて、知識や理論を自分のものにしてから学内で個人個人の専門分野とマッチさせ、ノウハウを支えているものを見極め、泥臭い経験を交えながら、見て覚えることで、将来実社会に出た時に役に立つ経験や知識になります。その意味で、学内で開講されているこれらの授業は、とても貴重です。学生にはこれから先、積極的に有効活用していってほしいと思います。
お忙しい中、取材を引き受けて下さりありがとうございました。
新しい未来を創造することは不確実性が高く、この先もさらに険しい道が存在していく中でも、自分から進んでいかなければ何も始まりません。これが実際に新規ビジネスを創造する上での現実です。
寄付してくださる方がいるという恵まれた環境の中での本授業を受けることによって、何かを成し遂げた人の日常の行動を学び、将来自身で新規事業を立ち上げる際の見直すヒントにしてもらいたいと思っています。
:現在、学外には学生向けのセミナーが多く存在しますが、このように横断ゼミや寄附講座を武蔵大学の授業で行うことの魅力は、どのような部分にあるとお考えですか?
外部のセミナーでは、ノウハウつまり方法を教わることで終わってしまうのが一番怖いことだと思います。会社の立ち上げ方、計画の仕方などは必要なことの95%までは比較的簡単ですが、残りの5%は簡単には学べないと思います。
“そのわずか、一割か二割の部分を自分流に変換していくことが出来るか”がこの先はとても重要で、そのような見方をコツコツとできるのが外部セミナーにはないもの、つまり学内でしか味わえない魅力です。
時間をかけて、知識や理論を自分のものにしてから学内で個人個人の専門分野とマッチさせ、ノウハウを支えているものを見極め、泥臭い経験を交えながら、見て覚えることで、将来実社会に出た時に役に立つ経験や知識になります。その意味で、学内で開講されているこれらの授業は、とても貴重です。学生にはこれから先、積極的に有効活用していってほしいと思います。
お忙しい中、取材を引き受けて下さりありがとうございました。
<取材班コメント>
横断ゼミを生み出されたご本人より直接、横断ゼミの歴史についてお話を聞かせていただいたことで、改めて横断ゼミについての理解を深められたと同時に、履修した半年前の当時のことが想起されました。半年前の自身の学びを俯瞰し、振り返ることのできた、とても貴重なひと時となりました。
ノウハウを学んだだけで終わらせるのではなく、日々、自分流に変換させていくことをこれから意識していきたいと思いました。
インタビュー:成木 日奈子(経営学科2年)、坂内 悠馬(経済学科2年)、髙山 祐希歩(経済学科2年)
記事執筆者:成木 日奈子(経営学科2年)
*学年はインタビュー時。
横断ゼミを生み出されたご本人より直接、横断ゼミの歴史についてお話を聞かせていただいたことで、改めて横断ゼミについての理解を深められたと同時に、履修した半年前の当時のことが想起されました。半年前の自身の学びを俯瞰し、振り返ることのできた、とても貴重なひと時となりました。
ノウハウを学んだだけで終わらせるのではなく、日々、自分流に変換させていくことをこれから意識していきたいと思いました。
インタビュー:成木 日奈子(経営学科2年)、坂内 悠馬(経済学科2年)、髙山 祐希歩(経済学科2年)
記事執筆者:成木 日奈子(経営学科2年)
*学年はインタビュー時。
【在校生へのお知らせ】2021年度履修生追加募集・オンラインガイダンス開催について
授業「学部横断型課題解決プロジェクト」では2021年度履修生を追加募集します。
詳しくは、3sの掲示をご確認ください。
■履修申し込み期間
・前期を第一希望とする学生:2021年3月22日(月)~4月8日(木)17時まで
・後期を希望する学生:2021年3月22日(月)~4月14日(水)
■履修希望者対象オンラインガイダンス
第1回目 4月8日(木)12時20分~12時50分
第2回目 4月8日(木)16時20分~16時50分
*どちらの回も内容は同じです。
詳しくは、3sの掲示をご確認ください。
■履修申し込み期間
・前期を第一希望とする学生:2021年3月22日(月)~4月8日(木)17時まで
・後期を希望する学生:2021年3月22日(月)~4月14日(水)
■履修希望者対象オンラインガイダンス
第1回目 4月8日(木)12時20分~12時50分
第2回目 4月8日(木)16時20分~16時50分
*どちらの回も内容は同じです。