学部横断ゼミブログ

2020.12.03

他者と協働する力

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

11月30日(月)2時限目に授業が行われました。今回も自宅から参加する履修生がいたため、オンラインと併用しながら実施しました。

 

12月19日の最終報告会に向けての時間は、刻々と迫ってきています。時間がないというストレスを感じながら、どうやったらチームの考えをまとめることができるのか、悩みながらも話し合いが進んでいるようです。

 

11月9日の中間発表会を終えたあと、三学部合同チームになってからの課題は、三学部が協働して議論・作業を行い、担当企業の『CSR報告書』を作成するということです。異なる専門分野を学んできた学生同士が、一つのものを作るためには、想像していた以上に大変だということを実感しているのではないでしょうか。

先週1週間をかけて、具体的な『CSR報告書』の構成や軸を決める前に、その前提となる概念や見方の共通理解に時間をかけていました。『CSR報告書』の概念の共通理解、それを受けて担当企業の『CSR報告書』はどういう位置づけになるのか、さらには担当企業の事業内容・企業理念・製品の理解、あらゆる情報をチームメンバーですり合わせを行っていました。地道な作業ですが、非常に大切な時間をチームで共有できたようです。
話し合いが進む中で、チーム内で自分はどのような役割で貢献したいかも考えるようになっているようです。「いつもは引っ張っていく立場が多いが、今回は縁の下の力持ちで頑張ってみよう」「明るい雰囲気になるように、ポジティブな発言をしてみよう」「話し合いで分からないことが多いから、自分で調査してみてその内容を皆に共有してみよう」と自分ができることから始め、一つひとつの行動が各自の自信につながり、チームの活性化にもつながっていることが感じられました。
本プロジェクトは、本学【ディプロマポリシー】に対応した育成する能力のうち、「主体的に学ぶ力」「批判的に学ぶ力」のほかに、「他者と協働する力」「学びを社会のなかで活用する力」を修得することを目的としています。

この授業でなくては体験できない、<異なる価値観を持つ人>と協働して一つのものを創りあげる中で、チームワーク、リーダーシップ、自己管理能力など多くのことを身に付けてほしいと思います。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。

「大変だからこそ、楽しいって思えるようになった。骨が折れることだからこそ、やりがいがあって楽しい。だからこそ、私は楽な方に楽な方に考えて、流れるのではなく、しっかり向き合って、取り組んでいきたい。これは横断ゼミにいえることだけではない。大変だからこそ、楽じゃないからこそ楽しいと思えることが私はとても好きだなって思う。無駄だと思うことであっても、しっかり取り組みたい。

このゼミを通して、私が学んだことは「無駄なことって何一つないのだな」と思ったことである。むしろ、無駄ではと思ってしまうことこそ、大事なことであったりする。だからこそ、私自身、これは無駄だとか、非効率だとか思うのではなく、一つひとつ真摯に向き合っていきたい。ひたむきに向き合っていきたいと思った」

【お知らせ・12月19日 三学部横断型ゼミナール・プロジェクト オンライン最終報告会】

三学部横断型ゼミナール・プロジェクト(授業名「学部横断型課題解決プロジェクト」)のオンライン最終報告会を開催します。

どなたでも学生の発表を聴くことができますので、ぜひお申込みください。

・開催日時:12月19日(土) 11時~13時20分(要 事前申し込み

*当日のプログラムの詳細や申し込み方法はこちらから