学部横断ゼミブログ

2020.11.19

異なる視点を融合させるために

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

11月16日(月)2時限目に授業が行われました。授業はじめに2チームの進捗状況などを発表し合ったあとは、チームごとに話し合いを行いました。

1チームは「今後のチームの在り方」について意見を言い合う時間を設けていました。学部ごとに活動するフェーズ1での少人数チームから、三学部合同で活動する大人数でのフェーズ2の活動に変わり、全員がとまどいを感じているようです。

教員からは「失敗することを恐れないで」というアドバイスがされていました。

 

この授業では、異なる専門性・価値観を持つ三学部の学生同士が、担当企業の『CSR報告書』を作成するという課題にむけて取り組むことで、チームワークやリーダーシップ、自己管理能力を身に付けることを目的の一つとしています。

同世代のチームメンバーも自分とは全く違う価値観や背景を持った他人です。そのチームメンバーと<答えのない>課題に取り組む際に、協調が求められます。どのようにコミュニケーションをとり、情報や考えを共有していくのかが大切なポイントであり、学生たちが悩む点でもあります。

相手の立場や価値観などの違いを認め、さらに自分の考えを相手に理解してもらおうとする努力も必要になってくるでしょう。

簡単なことではないからこそ、試行錯誤を繰り返しながら課題に取り組んでいってほしいと思います。

フェーズ2の醍醐味は、学部ごとに異なる視点を融合させて、『CSR報告書』を作成することです。他学部の違った視点を理解し合いながら、物事を進めていく難しさと分かりあう楽しさを体験することで、多様な視点を身に付けてほしいと思います。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。

「最近は<効率的>に対して、自分の中で価値観が変わっているような気がする。「無駄な(生産性の低い)時間があるからこそ、効率的な時間に繋がる」のではないかと思うことが多いのだ。これは、個人の感覚的なものなので、なかなか言葉で説明することは難しい。最近は「自分の思考がBluetoothのように他者の思考回路の中に直接送り込めれば良いのにな」と思うことが多々ある。それだけ他者に言葉で何かを伝えるということは難しいことなんだと、痛感している。また言葉はそれだけ重要で重みのあるものなんだと思う。発言する言葉には気をつけていきたい」