学部横断ゼミブログ

2020.07.24
2020年度前期最終授業を終えて
ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

7月11日以降の授業は、すべてこれまでの活動の振り返りを行ってきました。今回の最終授業では、今後について考えてもらうことを目的として、昨年前期に履修していた4年生2名をゲストスピーカーに迎えて、「三学部横断ゼミの経験をその後の大学生活にどのように活かしていったのか」について発表してもらいました。

4年生たちは、「三学部横断ゼミで自分ができていると思う基準が低いということが分かった。自分の課題と感じた相手に分かりやすく伝える発信力に気を付けるようになったことで、相手の反応が変わってきたと思う」「情報収集をしっかりした上で、何を伝えたいのか、どうすれば伝わりやすいのか考えて発信できるようになったことは、部活の運営で非常に役立った」「授業終了後も日記を書き、思いを書き留めるようにしていた。就職活動中、経験だけ話すことでは伝わりづらいことも、言葉の中に思いの部分を付け加えていくことで、面接官に伝わりやすくなった」と、たくさんの経験を話してくれました。
この授業の経験を通して、自分なりに方法を考えて成長した先輩たちの言葉は、非常に説得力のあるものでした。

今年度前期はすべての授業をオンラインで実施しましたが、その点に関しても「通学時間がなかったため、授業外のミーティングに参加しやすかった」「図書館が使用できずに情報収集に限界があった」「他チームの状況が分かりづらかった」「もっと授業用SNSなどを活用して2チームが交流できたと思う」「オンラインという利点を生かして、もっと多くの方にインタビューをすることができるのではないか」など、たくさんの意見が出てきました。
授業開始当初は、オンラインで授業を実施することができるのか不安を感じていましたが、実際にやってみるとオンラインならではの利点もたくさんあることが分かり、その点は今後もKeepしていきたいと思っています。
今年度前期は新型コロナウィルスの感染拡大により学年暦が大幅に変更となりましたが、5月11日授業開始前の4月中旬から授業用SNSを開設し、事前課題に取り組ませることで、授業スケジュールを大幅に変更することなく、実施することができました。それも課題提供企業の(有)原田左官工業所と㈱牧野フライス製作所をはじめ、履修生のご家族の方々、教職員ほかたくさんの方々のご協力のもと実施できたことです。
この場をお借りして、ご協力いただきました皆さまにお礼申し上げます。
最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「改めて感じるのは、結局自分一人で成長することなどできなかったということである。振り返れば、メンバーからの言葉や行動があった。「成長したい!」という思いを抱いたメンバーと協力し、ときにぶつかり合えたからこそ、メンバーのために自分の意識改革や行動に繋がったと思う。また一つ決めたことがある。それは横断ゼミを通して得た経験や力はインターン等の外部に止まらせるだけではなく、私にとって身近な人に向けてみたい、ということだ。慣れているから、信頼しているからと雑に接してきた友達や家族に対して、傾聴力など横断ゼミの経験を発揮できるものは多いと思う。私はこの3ヶ月間のなかで、担当企業様、先生方、そしてメンバーから本当にたくさんのものをもらった。もらうばかりで申し訳なく感じてしまうほどに、である。だからこそ、今度は私が与える側の人間になりたいと心から思う」
【在校生へのお知らせ】2020年度後期履修生追加募集について
授業「学部横断型課題解決プロジェクト」では、2020年度後期履修生を全学部・全学年対象に追加募集を行います。詳しくは、3Sの掲示板でご確認ください。
<履修申し込み期間> 8月2日(日)23時59分まで