学部横断ゼミブログ

2020.06.03

オンライン中間発表会を実施

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

5月30日(土)の1時限目~5時限目に授業が行われました。午前中は企業担当者様をお招きして、フェーズ1(中間発表会までの学部ごとの活動)の各学部の調査結果をプレゼンテーションする中間発表会を行いました。午後は企業担当者との懇談会、キャリアコンサルタントの面談、フェーズ1の活動の振り返り、最終報告会に向けて三学部合同チームのキックオフミーティングと盛りだくさんのプログラムでした。

2008年度に正規授業になって以来、はじめてオンラインでの中間発表会でした。

学生は自宅から、企業の担当者には大学にご来校いただき教室から参加していただきました。

ハウリング防止のためにイヤホンを使って学生たちの発表を聴くことになったため、プロジェクターには発表するスライドと学生の様子が映し出されるものの、教室内は静まり返っており、いつもの中間発表会とは違う不思議な光景でした。

授業開始前から事前学習を進めてもらってはいたものの、リアルな対面での話し合いを一度もすることなく中間発表会が迎えられるのだろうかと不安を抱きながら授業を進めてきました。当日ギリギリまで修正していたチームもありましたが、三学部6チームが自分たちの伝えたいことを発表に盛り込み、期待に応えてくれました。

学生たちの中間発表に対して、企業の担当者からは「店舗左官という視点でグラフを挙げてくれたのが良かった」「学部ごとフォーカスの当て方が違い、特徴があった。三学部ともに人にフォーカスされているところが、企業の特徴がとらえられていて良かった」「業界他社との比較がほしかった」「もう少し詳細なプロセスで分析に深みを入れてほしかった」とたくさんの感想やご意見をいただきました。

午後の企業との懇談会でははじめて三学部合同チームとなり、企業担当者から中間発表に対して、より詳しくフィードバックをいただくことができました。学生からの質問にも丁寧に回答して下さり、担当企業の事業に対する想いをより深く受け取ることができた時間になったようです。

お忙しい中、中間発表会にご参加いただきました、有限会社原田左官工業所と株式会社牧野フライス製作所の担当者の皆さまには、心よりお礼を申し上げます。

授業後半にオンラインの接続不良などが発生し、キャリアコンサルタントとの面談やフェーズ1の振り返りの時間が予定より短くなってしまうというアクシデントも起きましたが、なんとかオンラインでの8時間の授業を実施することができました。

学生たちに授業中「自分で限界を作らないように」と声かけを行っていますが、私たち教職員も今の状況を言い訳に、学生の学びの場に限界を作ることはしてはいけないと、改めて感じました。

そして、授業に携わっている学生・企業の方々・キャリアコンサルタント・教職員のみならず、そこに関係するたくさんの人たちに支えられて授業が実施できていることも実感しています。

7月11日の最終報告会もオンラインで実施する予定です。

これからフェーズ2(三学部横断チーム)の活動が始まりますが、さまざまな方に支えられて授業が実施できていることに感謝しながら、進めていきたいと思います。

最後に中間発表会後の学生の日記を紹介します。

「まず初めに人文チームのメンバーにお礼がいいたい。ありがとう。

自分にもひとまずお疲れ様と言うとともに多くの人の力があったからこそ、点をつなげることができました。

5月30日に中間発表があった。

この2020年5月30日は人生初のオンラインによる、本格的な発表であった。

一生わすれることはない記念日になる予感、いや確信がある。

6チームあるなかでまさかの最後ということで、他のチームの発表が行われているときも正直なところ気が気ではなかった。

発表しているときも相手の顔は見えない。

とても“奇妙”な時間であった。語弊があるかもしれないが、これも前期の他のゼミをこなすうえでもいい経験になるだろう。

ただそこに広がっているのはもはや無機質な世界、機械ではない。人の思いそして、人がそこにはいる。物質的にも感覚的にも。」

 

「チームメンバーや先生方がいなければここまでやってこれなかったと思っている。支えてくれているメンバー、先生方、家族、友達など様々な「人」がいることによって今の自分があるという感謝を忘れてはいけない。その感謝をいかにして企業様にプレゼントするかがこれから考えていくべきことであるだろう。

しかし、先に「達成感しかない」と述べたが、先生がたの日記を拝見すると、もっとできた、先生方の支援に応えきれていなかった、と強く感じている。なにかもっと良いプレゼントができたのではないかと考えるばかりである。反省は尽きないが一つ上げるとしたら、伝え方である。この「伝え方」次第で「熱意」も変わってくることだろう。逆に、「熱意」があれば自然と「伝え方」にも熱をそそぐことができるのかもしれない。やっぱりこう考えると、「熱意」が足りなかったということを猛省しなければならない」