学部横断ゼミブログ

2019.05.01

「急げ」と「焦るな」の両方を意識する

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

4月29日(月)2時限目に授業が行われました。G.W中ですが、本学では今週は通常通り授業が行われています。
6月1日の中間発表会までは、学部ごとに分かれて活動する<フェーズ1>と呼ばれる期間です。今回は授業の最初に三学部が集まり、他学部が現在どんな調査をしているのか、進捗状況はどうなのかなど情報共有しました。

大川印刷担当チームでは、4月24日(水)に実施された㈱大川印刷主催SDGs報告会に参加した学生からの報告も行われました。企業の取り組みの内容だけではなく、その報告会の肌で感じた空気感を説明することは難しかったようですが、貴重な経験を共有できる場となりました。

フェーズ1の授業中に三学部合同で集まるということはほとんどありませんが、他学部のチームが進捗状況を知ったことで新しい視点に気づき、今後のフェーズ1の課題調査により深みが出てくることを期待したいと思います。

フェーズ1では、各学部の課題に対して予備知識のない第三者にも分かるように説明できるようになることがゴールです。そのために、まず何を調べて理解を深めればよいかを決め、その決定した調べるべきものを調べていき、最後に第三者にわかってもらうように自分で調べた情報を編集する作業をしていきます。

どのチームも今は調べるべきものが何かも曖昧で、手探りの状態です。教員からも授業中に「しっかり根拠づけを示すように」「自分たちのオリジナリティを発揮できる部分はどこか考えてみて」「企業の強み・弱みを可視化してみよう」など、迷走している学生たちに声かけが行われていました。

6月1日の中間発表会まで1か月となりました。「急げ」と「焦るな」という気持ちを両方持ちながら活動することを大切にしてほしいと思います。急いで行動を起こしていかないと中間発表会に間に合わない一方で、頭を使って考える部分に時間をかけないと、拙速な結論、考えの浅い推論で満足してしまうことになりかねません。

不安になる気持ちを抑えながら、自分たちの言いたいことの芯を捉えるまで、ねばり強くたくさんの情報を集める努力をしてもらいたいと思います。

チームメンバーへの遠慮も無用です。どんどん発信し、違っていたら謝り違う方法を考えるなど、柔軟な思考で一歩ずつ進んでください。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。

「学部別になり、作業を進めた。話し合って決めて調べて分析して進めていく中で、やはり思うように進まないこともたくさんある。そんなときに、結局何をしたらいいのかわからなくなってしまったりする。チームとして軸が定まっていないからなのか、軸が抽象的すぎなのかはわからないが何か原因があるはずである。1つひとつ解決していき、前に進んでいく。それに加えて、柔軟に物事を考えられるようにする」

 

「私は考えや状況をまとめることに時間がかかってしまう。そのため黙り込んでしまうことがしばしばあり、話し合いにうまく参加できない。そうであるのに、例えば自身で話の要点がまとまらないまま話をはじめ、途中で自分が何をチームメイトに伝えたいのかわからなくなってしまった。発表にも通じるものだが、しっかりと軸をもって物事を進めていくことが大切だ」