学部横断ゼミブログ

2018.06.27

異なる他者と理解し合うために

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

6月25日(月)2時限目に授業が行われました。来週はCSR報告書のドラフト提出となります。三学部横断チームで活動してきたフェーズ2も大詰めとなってきました。

フェーズ2は最終報告会に向けて、担当する企業の『CSR報告書』を作成することが課題です。報告書を仕上げていく過程はやりがいもありますが、苦しいことも多いものです。目の前に締め切りが迫ってくる上に、15人という大人数でのチーム活動は思うようにうまくいきません。自分の頑張りを認めてもらうことばかりに気を取られてしまいがちですが、他人のためにできたことも数えてみましょう。活動を雰囲気良く進めるためには、一人ひとり自分の役割を自分で探して、チームにどう貢献できるのかを考えていくことが大切です。
本プロジェクトの目的の一つに「社会人基礎力の育成」があります。社会人基礎力を育成するための一つのしかけが、フェーズ2の三学部横断チームの活動です。経済学部・人文学部・社会学部の異なる三学部の学生が一つのチームを作り、視点・利害の<異なる他者>と協同する際に生じる対立を建設的な方向で解決していくことを学びます。フェーズ2の活動において<異なる他者>と葛藤していく中で、学生は自分の強みや弱みに気づき、社会人基礎力を大きく伸ばしていきます。

『CSR報告書』を作成するための活動の中で、人を動かすことの難しさや、動いてもらうためには何が必要なのか学生たちは悩みます。相手の立場や価値観を受け入れようと努力しますが、相手にその思いが伝わらずもがく様子が、今回の授業や授業後の日記でも感じられました。

答えは一つではありません。いろいろなアプローチの方法を試しながら、他学部の仲間と理解しあいながら物事を進めていく難しさとわかりあう喜びを体験してほしいと思います。

お知らせ・7月14日 三学部横断型ゼミナール・プロジェクト 最終報告会

三学部横断型ゼミナール・プロジェクト(授業名「学部横断型課題解決プロジェクト」)の最終報告会を開催します。

どなたでも聴講することができますので、ぜひご来場ください。

 

・開催日時:7月14日(土) 11時~13時15分(入退場自由・予約不要)

・開催場所:武蔵大学8号館 8503教室