学部横断ゼミブログ

2018.06.20

伝えたいことを大切に

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

6月18日(月)の2時限目に授業が行われました。今回も先週に引き続き、担当する企業の『CSR報告書』の全体のコンセプトと構成要素を話し合っていました。

先週、協栄産業㈱担当チームと㈱丸高工業担当チームともに企業訪問をさせていただき、現場のリアリティを肌で感じることができました。そこで、フェーズ1で社会学部が調査したひな形に担当企業の要素を当てはめようとしていた案ではうまく当てはまらないことに気づいたチームがありました。授業中、自分たちのオリジナルな表現で形にしていくためにはどうしたらよいのか、活発な意見交換が行われていました。

教員からも「何を伝えたいのかがまだまだ感じられない。枠に当てはめようとせずに、自由に考えるように」というアドバイスがされていました。

「何を伝えたいか」が決まれば、取材したことや調査したことを実際に『CSR報告書』として形にしていきます。今度は「どのように伝えるか」が見せ場です。色や文字、写真や図を駆使して表現してほしいと思います。『CSR報告書』のドラフト提出は2週間後の7月2日(月)です。

先週までは話し合いが思うように進まず、チームの雰囲気が沈んでいる場面も見られましたが、今回は語り合うことを楽しんでいるように見受けられました。担当する企業の情報がどんどんインプットされてきて、漠然としていたイメージが明確化されてきたからでしょう。話し合いは楽しいものです。

ただ、まだまだ迷走しているメンバーもいるようです。話し合いに参加したいと思いながらも、自分の考えがあいまいで自信が持てないようです。躊躇している時間はありません。どんどん迫る締め切りを意識することも大切にしながら、進めてください。

4月に2018年度前期授業がスタートして2か月が過ぎました。本ゼミは授業外活動も多く、チームメンバーと同じ空間にいる時間が長い分、メンバーの特長もだんだん理解してきたのではないでしょうか。

7月14日の最終報告会に向けて、お互いサポートし合うことで、チームとしてどのような成長を実感できるのかを楽しみに見守りたいと思います。

最後に授業後の学生の日記を紹介します。

「CSRを作成するにあたり、ISO26000に基づいて作成するのではなく、オリジナリティをしっかりだしたものを作ろうという考えではチーム全員が共通している。だが、ISOに代わる代替え案としてでた、ステークホルダーに当てはめてCSRを作成していくという案も最初は良いと感じていたが意見を交わすうちに色々な提案が出た。同じ方向をみんなで向くための議論にはとても時間がかかるのだと感じた。もちろん、早く決まったり、終わることがベストなのかもしれないが、とても重要な点とみんなが認識して授業に多くの時間を割けたことは良かった。共通の認識をもつことの重要さを理解した」

最後になりましたが、お忙しい中、学生たちの企業訪問にご対応いただきました協栄産業株式会社と株式会社丸高工業の担当者の皆さまにこの場をお借りして御礼申し上げます。

お知らせ・7月14日 三学部横断型ゼミナール・プロジェクト 最終報告会

三学部横断型ゼミナール・プロジェクト(授業名「学部横断型課題解決プロジェクト」)の最終報告会を開催します。

どなたでも聴講することができますので、ぜひご来場ください。

 

・開催日時:7月14日(土) 11時~13時15分(入退場自由・予約不要)

・開催場所:武蔵大学8号館 8503教室