学部横断ゼミブログ

2018.06.13
『CSR報告書』作成のための話し合い
ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

6月11日(月)2時限目に授業が行われました。今週は2チームとも課題提供企業訪問を行います。それに向けての準備や課題である<CSR報告書作成>におけるテーマ決めやその構成などが議題にあげられ、話し合いを行っていました。
決めるべき要点だけを提起し、必要な情報だけを共有し段取りよく案件を決めていくことができたらいいのですが、なかなかそうはいきません。話し合いは論点がずれていることに気づかないで進んでいく場合もあります。あまりにも方向性がずれていると感じるときは、教員が声掛けをしていきます。
話し合いが進んでいく中で「方向性は合っているのか」と心配になると、チーム全体の雰囲気も沈んでいきます。
今回の話し合いでは一度も発言することもなく終わってしまった学生もいたようです。

この授業は話し合いを中心に進めていきます。話す内容も進行も学生が決定します。
ルールとしてあることは、毎回、<司会>・<議事録作成者>・<書記>を必ず立てること、その担当は毎回変えていくことです。いろいろな役割で話し合いに参加することで、自分の視野を広げていくことができます。

学生たちの話し合いを見ていると「良いCSR報告書を作成したい」という思いが伝わってきます。その思いが強くなればなるほど必死に話し合おうとします。「間違っていたらどうしよう」と自分の意見を発信するのをやめるのではなく、自分の思いをどうしたら伝えられるのかを考えてほしいと思います。分からないと思ったら調査し直し、発言が間違っていると思ったらいい直せばいいのです。
話し合いの中で、担当する企業の「すごい」「素敵だ」と思うことがたくさん出てきていました。その素直な気持ちをCSR報告書に表現できることができれば、納得のいくCSR報告書が完成するのではないでしょうか。
最後に授業後の学生の日記を紹介します。
「フェーズ2からはフェーズ1で学習した基礎的な概念を根本に置きつつ、自分独自のアイデアを切り拓いていく、そのうえでしっかりと根拠や理由づけをしていくことを大切にしていきたい。また、三学部での活動を通じて、自分達にはない専門的な知識であったり、学部ごとの特性を知ることができるため、面白みを感じ、この横断ゼミを履修する意義を見出せてきた。今週からは三学部でのグループ活動が中心となるが、限られた時間の中で、できるだけメンバーと話し合いをする時間を設け、次週の話し合いに役立てられるよう準備していきたい」
「私個人としては、月曜2限の時間や何人かで集まったときに発言をしない人に、さらに発言してほしいと思っている。考えがまとまらない人には、まとまってない考えをまとめる手伝いをしたい。言葉にできないという人には、言葉にする手伝いをしたい。正しいという確証がない人には、発言してもらってから正誤を一緒に見極めたいと思っている。 チームのメンバーは、貴方の頭のなかを知りたいのであって、内容については後で考えればいい。それが正しいかどうかなんてどうだっていい、まとまってなんかいなくてもいい。なんならジェスチャーでも、英語は得意ではないので極力避けてほしいが、英語でもなんでもいい。私たちは、理解する努力を微塵も惜しまない。とにかく、思ったことを、まずは外に出してほしいと思う。また、その環境作りをすることが、チームとしてまずすべきことだと感じた」
お知らせ・7月14日 三学部横断型ゼミナール・プロジェクト 最終報告会
三学部横断型ゼミナール・プロジェクト(授業名「学部横断型課題解決プロジェクト」)の最終報告会を開催します。
どなたでも聴講することができますので、ぜひご来場ください。
・開催日時:7月14日(土) 11時~13時15分(入退場自由・予約不要)
・開催場所:武蔵大学8号館 8503教室