学部横断ゼミブログ

2018.06.05
中間発表会を終えて
ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

6月2日(土)は企業の方々を迎えての中間発表会を行いました。経済学部・人文学部・社会学部の担当企業チームごとに、調査結果をプレゼンテーションしました。
はじめて企業担当者の前で行うプレゼンテーションに、緊張している様子が手に取るように分かりました。
5月28日(月)の授業で行われたプレ発表では、教員から発表内容にGOサインの出たチームは一つもありませんでした。発表直前まで、教員からの修正が入りました。
学生たちは一人ひとりきらめく力を持っているものの、チーム活動となるとチームメンバーに遠慮してしまったり、自分の考えに固執してしまうことで意見がまとまらなかったり、思うように進むことができませんでした。

チーム全員で苦しんで出てきた調査結果を発表することができたでしょうか。一人ひとりが課題に対して主体的に取り組み、その内容をチームメンバーと話し合い、結果を導き出す。地道な作業ですが、この作業がなければ、自分たちが伝えたい結果は出てきません。
良い発表に仕上げるためには、何度も何度も練り直す必要がありました。
どのチームも最後まで粘り強く取り組むことができたことは、良かったと思います。
企業担当者からは、「少ない情報でよくここまでくみ取ってもらえたと思う」「データを提供するので、最終報告会に向けて多角的な視点から調べてみてほしい」と、温かいコメントや助言を頂きました。
お忙しい中、ご来校いただきました協栄産業株式会社と株式会社丸高工業の企業担当者の皆さまに、この場をお借りして御礼申し上げます。

午後には、企業との懇談会、キャリアコンサルタントとの面談、フェーズ1の活動の学部担当企業チームごとの振り返り、三学部横断チームでのフェーズ2キックオフと盛り沢山の内容でした。
このゼミでは、授業後に提出する日記やキャリアコンサルタントとの面談などを通して、活動を「振り返り」、その振り返りを自分の言葉で<表現>する時間を大切にしています。自分の思いや考えを言葉につなげるためには、<考える力>が必要です。今回の中間発表会では、この<考える力>が足りないことに気づいたのではないでしょうか。

いよいよ三学部合同チームで活動するフェーズ2がスタートです。
残り1か月半、日々の取り組みを大切にしながら、自分の肥しとなるような活動に挑戦してください。
最後に中間発表会を終えた後の学生の日記を紹介します。
「次に、チームとしての反省点について振り返る。5人で集まり、5人で1つの事を考え、悩んだ事はとても良かった事であると思う。先述した自分一人の力で出来なかった事を、メンバーに一緒に考えて貰うよう促したら、視点が異なる意見が挙がるなどプラスに働いた。目標に向けて具体的な計画を立てる事が出来なかったことは、チームとしての反省点でもある。いつまでにどの程度なども決めておらず、間際で詰め込みすぎてしまった」
「個人としての反省点は、リーダーとして気負いし過ぎていたことである。中間発表後に行われたメンバーとの振り返りで、ネガティブな点においてもっと相談してほしかったと言われた。「リーダーとして迷惑をかけたくない」という気持ちなどからリーダーという役割について重く考えているなと感じてはいるが、なかなか変えられない。キャリアコンサルタントとの面談ではいかにして人を巻き込むかが大事であると言われた。フェーズ2においては働きかけ力を上手く使い、チームの雰囲気をよくしていきたいと考えている」