学部横断ゼミブログ

2016.11.25
話し合いの進め方
ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

11月21日(月)の2時限目と3時限目に授業が行われました。
三学部合同のチームになって2回目となりますが、まだまだ固さが残る話し合いでしたが、真剣に議論し合っていました。
授業は、チームでの話し合いが中心となります。今後社会に出てからも円滑に議論を進めていく技術は、必要とされる能力の一つです。このプロジェクトでは、充実した議論を行うための方法として、フェーズ2では、毎回の話し合いごとに、必ず司会と書記を立てる決まりになっています。司会と書記は毎回交代させるため、メンバー全員が必ず一回は経験できる仕組みになっています。

司会者は前もって授業内の議題を提起し、その内容に沿って議論を進めていこうとしますが、途中で横道にそれてしまったり、議論が滞ったり、なかなかうまく進めることができません。議事録担当者や板書担当者は話し合いの内容を後から振り返りやすくするために、議論の中で出た大切な語句や文章を書き留めようと試みますが、話し合いの核心をつかむ力や語彙力の不足を感じるようです。
学生たちはこういった経験を積むことにより、自分の得意・不得意を実感し、次の学習に生かしていきます。

議論が活発化するためには、チーム内が気楽に発言できる雰囲気づくりも大切なようです。また一人ひとりが他人事にならず、議論に主体的にかかわる意識が求められます。
フェーズ1でも同じように、議論が思うように進まない状況はありました。
その際に用いた「ブレインストーミング」や「KJ法」をもう一度試してみたり、小さなグループに分けて話し合うなど、工夫しながら進めてほしいと思います。

最後に学生の授業後の日記を紹介します。
「今日は書記の仕事を初めて実践したが、大事な情報を書き留められていなかったり、うまくまとめられていなかったりと仕事をしっかりと全うできなかった。金曜日で議事録を担当し、今日書記をやって自分には聞いた話をまとめる力が不足しているのではないかと感じた。普段からただ話を聞くのではなく、発言者の本当に伝えたいことを理解し、頭の中で意見を整理していくことで、今の自分に足りない傾聴力を向上させていきたい」
「話し合いをしていて感じたことは、今その話し合いが本当に必要なのかを各自で最初に確認することが大切なのではないかということだ。今回は特に横道に逸れてばかりで、私自身なにを考えればよいのかわからなくなってしまい、なかなか発言できずに終わってしまった。話し合いが進んでからではなく、最初に本当に今すべき話題なのかを整理し、指摘できるような力を身に着けたいと思った」
知らせ・12月17日 最終報告会
三学部横断型ゼミナール・プロジェクト(授業名「学部横断型課題解決プロジェクト」)の最終報告会を開催します。
どなたでも聴講することができますので、ぜひご来場ください。
12月17日(土) 13時~15時20分 武蔵大学1号館 1201教室