学部横断ゼミブログ

2016.10.13

土台づくり

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

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10月10日(月)の2時限目と3時限目に授業が行われました。学部別に分かれての活動も3回目となりました。どのチームも課題の着地点が見えずに混沌としている様子が見受けられました。

 

11月12日の中間発表会での各学部に与えられた発表内容は次のとおりです。

経済学部:企業の業務や経営の分析

人文学部:企業理念や企業風土の分析

社会学部::CSR・CSVの概念について検討と業界特性の調査

各学部の特性を生かし、自分の担当する企業やその業界を徹底的に調べる課題になっています。

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今の段階で調査状況が思うように進んでいなくても、中間発表会や最終報告会ですばらしい発表にたどりついたチームもあれば、順調だと感じていたのに思うような発表ができないチームもありました。この差には、「とことん興味を持ったことを調査する」「情報を得るために苦労を厭わない」「同じ情報をさまざまな角度から調査する」といった、あきらめない姿勢で課題に向き合おうとするチーム力があったように感じます。
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授業中、教員から「きちんと考えている?」と声がかかっていました。この授業の課題には答えはありません。たくさんの時間をかけて資料を読み込み議論しあわないと、稚拙な考えの浅い結論にしか至りません。

 

「企業の経営的柱は何なのか?」「企業の風土・文化は何なのか?」「CSR・CSVとは何なのか?」。各学部に与えられた課題の芯を捕らえるために、さまざまな材料から「比較」しその「特徴」を探し出してください。今は授業後半のCSR報告書作成の<土台づくり>をしている大切な時期です。

 

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11月12日の中間発表会まで残り1ヶ月となってしまいました。この課題に割く時間をどれだけ作ることができるのかも鍵になります。「急ぎ」ながらも「あせらず」に、頑張りぬいてほしいと思います。

最後に学生の日記を紹介します。

「前回、前々回と順調に進んでいたと思っていたが、今回は大きな壁にぶつかった。その壁とは、発表テーマの絞り込みである。各人が調べてきたものを踏まえ、発表にはどのテーマで臨むべきなのか、また、具体的に何を掘り下げるかという点を明確にできなかった。ある程度までは決められるが、核心をつかむまでには至らず、まさに皆が五里霧中といった状態であった。核心に近づきはすれど、一向にたどりつかない。横断ゼミが始まって以来、初めて経験したもどかしい時間だった。しかし、これが横断ゼミと実感した時間でもあった。もともと明確な答えのない課題に向き合っていたということを再認識するとともに、それに対し答えを出さなければならないことがどれだけ困難か実感した」

 

「これから中間発表にかけて様々な準備が必要になってくると思うが、他のチームの日記や話し合いなどを見ていると活発的である反面、自分のグループには不足しているものでありとても焦りを感じている。ただ、見ていて凄いと思うだけでそれを自ら行動に活かせていない。それぞれやりとりに得意な方法があると思うので、SNSもそうだが、直接あって話したりといったような、授業外での活動をこれからより進めていかなければならないと思う。今、自分が何をやっているのかよく分からなくなってきてしまったり、どうすればいいのかわからなくなってしまっているが、まず、上で書いたようなことをやらなくては話にならないし、1人ではないということがこの授業の強みなので、ひたすら話し合わなくてはいけないなと感じた授業だった」