学部横断ゼミブログ

2014.05.28
フェーズ1⑦・・・伝える気持ち
ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤普子



2クラスとも教員から指摘されていることは同じようなことでした。「チームとして合意した上で発表に取り組んでいるのか」「概念が煮詰まっていない。チームでのディスカッションができていないからだ」「一人ひとりの知識を土台にして、それをチームで共有化することで新たな視点を示すことができるように」「自分達の伝えたい思いをこめた発表にすること」など、チームでの発表内容を意識させるアドバイスが多く聞かれました。
プレゼンは回数をこなすと必ず上手になっていきますが、その前提にある「伝えたいという気持ち」が何より大事です。何を伝えたいのか「軸」をはっきりと持たなければ、どんなに見栄えのある発表資料を作っても、人の心を動かすことができる発表にはなりません。
あと数日間、がむしゃらに頑張ることで学生たちにどんな変化が生まれるのか楽しみにしています。
最後に今回のプレ発表を終えての学生の日記を紹介します。
「後半のまとまりは良かったと言ってもらえたのに対し、前半に全くストーリー性がなかったことの1番の要因は準備不足だと思った。情報共有も十分に出来ていなかったし、チーム内での理解の差も生まれているように感じる。何事も準備を怠ってはいい発表も出来ないし、せっかく自分達の考えをまとめても伝わらないのでは意味がない。皆忙しいのはわかるけど、それを踏まえた上でこのゼミを取っているのだから、出来る限り予定を合わせて皆でちゃんと話し合うことが大切だと改めて思った」
「人の話を聞くということは、聞くということだけを考えれば、簡単である。ただ、この「聞く」という言葉の中に「理解」という面が含まれているということを 普段の生活の中で意識することも教えられることも、ほとんどない。しかし、こうした発表の場においては発表する側も聞き手の側も、この「聞く」ということを意識せざるを得ない。こうした普段、意識しないことを意識して考えていくということは社会学と似たような部分があるように感じた。そうであるとするならば、今まで学んできたことが活かされているのかということを問われている気がして緊張感が出る。この「聞く」というものは、社会人基礎力でいえば「傾聴力」という言葉が該当すると思う。けれども、この傾聴という言葉もまた眺めていると「聞く」「理解」「話の流れをよくする」ということが見えてくるように思え難問であるなと感じた」