学部横断ゼミブログ

2013.12.13

フェーズ2⑤・・・CSR報告書ドラフト提出

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

20131209OCE

12月9日(月)2時限目と3時限目に授業が行われました。

今回は、CSR報告書のドラフトの提出日でした。提出された各チームの報告書を教員が授業前半で確認し、学生たちにフィードバックしていきました。

 

教員からは「CSR報告書ではなく事業報告書になっている」「企業の特徴が出てきていない」「集めた情報をそのまま貼り付けているだけ」「自分達の色をもっと打ち出すべき」と厳しい指摘が出てきました。その指摘を聞いて、がっかりする学生も多かったようです。

20131209NCS
学生たちに要求されている課題は、「担当企業が果たしている社会的な役割や貢献を「CSR」という観点からとらえ、大学生、特に文系の大学生にも理解しやすいように編集した「CSR報告書」を作成する」と本授業のガイドブックに書かれています。どんな内容にするか、どんなデザインにするか、調べてきた情報を刷り合わせながら、自分たちの答えは何なのか、まだまだ話し合いが必要なようです。

学生の日記を紹介します。

「気付いたことは、全体的に、まだチームで動いているという意識が薄いということです。欠席連絡をしないこともそうですが、集まりの中で、「ここの担当は私じゃないからわからない」「私の担当は終わったから行かなくてもいい」という発言が目立ったような気がしました。私もそうですが、自分の担当以外への関心が薄いことはチームで動くうえで問題であると思いました。PPTチームが報告書の内容を理解し、報告書チームも発表の内容を理解する。自分の担当していないページの内容も理解する。それが、チームでひとつの報告書を作っていくうえで大切ではないかなと思いました」

 

「今日の議論は問題に対する答えを出すに至らなかったが、非常に充実した議論だったと思う。チームの全員が主体的に話し合いに参加することで、雰囲気が以前とは変わった。私は話し合いの時「待つ」ことを心掛けるようになった。それは相手に対しても、自分に対してもである。以前は待つという行為が静的で消極的だと思っていたが、それは全く正反対であることに気が付いた。相手の意見を頭の中で反復し、検討を重ね、筋道を立てて自分の意見にするために、頭の中はフル回転しているのだ。議論の鮮度が落ちないうちに考えをまとめるのは難しい。今後の課題である」

20131209養命酒製造
最終報告会は来週の土曜日です。あとは時間との勝負になってきました。ここで底力を感じさせるチームは、一人ひとりが「当事者意識」を持っているチームです。全員が当事者になれば、不満や意見の対立もあるでしょうが、傾聴し、発言し、できることを探そうとし、最終的に報告書を満足した形で完成することができるでしょう。当事者にならなければ、見える景色も見ることができず、人に自分の言葉でこの授業の経験を語ることできません。「就職活動がある」「部活が忙しい」「バイトが忙しい」という言い訳ではなく、ぜひ今しか経験できないことを頑張ってほしいと思います。