学部横断ゼミブログ

2013.06.26

フェーズ2④・・・対話すること

ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤普子

フェーズ2④・・・対話すること
6月24日(月)の2時限目と3時限目に授業が行われました。
今回は、CSR報告書の草案を教員に提出し、まだまだ荒削りですが、それぞれ頑張った成果を提出し、修正点を指摘してもらいました。教員たちは「短期間でよく頑張った」「いろいろな角度から見ている点は評価する」と成果を認めながらも、「軸となるものは?」「内容がチームで共有できていないから文字におこせない」と厳しい意見を学生たちに伝えていました。
フェーズ2④・・・対話すること02

7月6日(土)の最終報告会では、企業の方々を前に40分のパワーポイントを用いながら、プレゼンテーションを行います。構成は3つに次のように分かれています。
①CSR報告書作成のプロセス(単なる事実に止まらず、何を学んだのか、どういう点で苦労したのかなどにも触れる)
②制作したCSR報告書についての解説
③自分たちがこのプロジェクトにおいて乗り越えて成長できた点(社会人基礎力をどのように伸ばすことができたか)

これから約10日間、このプレゼンテーションの作成と担当企業のCSR報告書の作成を同時に進めていきます。そのためには、チームで分業作業をすすめていくことになりますが、そのためには全体の<情報共有>が大切になってきます。分担されたものは各自責任を持って行う、そして全員が全体のことを把握していく、別々のことをやっていてもお互いの進行状況を確認していくことが一つのものを作り上げるときには大切になります。
<情報共有>していくためには、face to faceで<対話すること>が大切だとわかっていても、自分の気持ちを伝える勇気が出せない、また発言しても自分の伝えたい言葉が思ったように伝わらなかったりと、いろいろな障害にぶつかります。

フェーズ2④・・・対話すること03

学生たちの今回の日記を紹介します。
「今までの話し合いで、私たちに足りなかったものはなにか。それは主に、反応である。発せられた意見に対する周りの反応が薄いため、意見があっても発言することに躊躇してしまい、気軽に声を発することができなかった。その流れからも沈黙が多かったり、それぞれが別のことを考えているかのように無表情で議論をしていたことも多く、これは悪循環だったように思う。話し合いをしていくなかで、これらのことに気づくことができたおかげで、チームの雰囲気は改善され、どんどんよくなっていった」
「みんなの気持ちを聞いていると、全員がより良いチームにしたいと思っているし、全員が頑張っているはずなのに、なぜこうも難しい話になってしまうのだろうと感じた。人が数人集まるということは、必然的にそのグループでの自分の「立ち位置」や「役割」といったものが無意識のうちに出来上がってくる。その中で、「自分はできるのになぜ周りはできないのか」など、自分を軸にして考えてしまっては決してうまくいかない。チームメンバーが言っていた「その人にとって、昨日に比べて成長した部分」をしっかりと見つめ、認め合うことでそれぞれが成長するのだと思う」

12人~13人という大人数でのこのゼミ活動のラストスパートの時期になりました。それぞれのチームが<対話すること>の大切さに気付き始めました。チームで<対話する>ことを積み重ねて、課題の軌道修正をしていく、そんな力強さが感じられる活動に期待します。