学部横断ゼミブログ

2013.05.29
フェーズ1⑧・・・他者の目を持つ
ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤 普子

今回の授業では、6月1日(土)の中間発表会に企業様に報告するプレゼンテーションのプレ発表を行いました。中間発表会は、経済学部は担当企業の「企業活動の実態」を多角的に分析し、人文学部では担当企業の「企業風土」を探り、社会学部は「CSRの概念」を調査・分析を発表します。「これでは発表とは言えない」「まだまだ分析が甘い」と教員から指摘が続き、あとわずかな日程でさらなるブラッシュアップを求められました。

6月1日は中間発表を終えた午後に、キャリアコンサルタントとの面談があります。その面談資料として学生たちには経済産業省が提唱する「社会人基礎力」の12の能力を指標に、質問事項に回答してもらう<前半振り返り>という作業を5月28日(火)までにしてもらいました。
社会人基礎力→http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/
12の能力には、主体性・働きかけ力・実行力・課題発見力・計画力・想像力・発信力・計聴力・柔軟性・状況把握力・規律性・ストレスコントロール力がありますが、これらについて自分がどうだったのか、客観的な目で自分を振り返ることで、活動を通して自分に何が足りなかったのか、自分ができたことなどが見えてきたのではないでしょうか。
この授業では、自分自身を振り返る機会を設けることで、自己評価能力の育成を目指しています。

自己評価能力を養うためには自分の中に<他者の目を持つ>ということが大切になります。今回、プレ発表でプレゼンテーションの内容が伝わりづらかったということは、自分達の発表を客観視することができていなかったということになります。たくさんの文献を読み分析しようと頑張ってきたことが、相手に伝わらないということは本当にもったいないことだと思います。
村山人文学部専任講師は日記で次のように書いてありました。
「発表は一方向的なものではなく、自分と聞き手とのコミュニケーションです。伝えたい内容が、きちんと聞き手に届いていなければ、発表は機能しません。だからこそ、言葉を選び、表現を何度も練り直して、誤解のないように伝えることが必要になってくるのだと思います。相手に納得してもらうには、まずは発表者当人が納得できる内容になっていないと、絶対に伝わりません。それだけ、人に何かを伝えるということは難しいことです。」
6月1日の中間発表まであと数日です。<他者の目>を意識しながら、発表のパワーポイントの作成にチーム一丸となって、頑張ってほしいと思います。