学部横断ゼミブログ

2013.05.01
フェーズ1⑤・・・試行錯誤
ブログ投稿者:学部横断型課題解決プロジェクト運営チーム 伊藤普子

4月29日(月)は祝日ですが授業が行われました。
この授業では、教員は方向性を指示することもなく、チームで課題をどう調べたらいいのかの方法を教えるわけでもありません。学生たちは<自ら考え、自ら調べる>、その中で試行錯誤しながら、力をつけていきます。

ある学生が日記で<悔い>というタイトルで次のように書いていました。
「本日の授業でも、また同じような悔いが残ってしまった。前回の統一感のないレジュメが出来てしまった反省点を生かして、チームのみんなそれぞれが違う本を読 むのではなく、本を一冊に統一する手段をとった。各々が章ごとにレジュメを作成し、あとで合体させるといった方法である。この方法でやってみると、実際に話の流れは良くなったが、読み込みはまだまだ足りなかった。お互いに完成したレジュメをつなげてみると、分からない点や、知識不足の点が数多く見つかった。そのときで既に、皆で集まって作業を開始してから6時間が経っていた。どうして、一週間前に、本をレジュメに写すだけでは駄目だと反省したはずなの に、同じ過ちを繰り返してしまったのだろうか。自分に苛立ちを覚えた。結局、集まったその日は昼から夜までずっと作業を行っていたが、考えれば考えるほど 意味が分からなくなり、完成することなく、発表当日の今日が来てしまった。(中略)。私たちの班は範囲が狭く、しかも知識も浅い。発表していくうちに、 「わたしはいま何を発表したいのか」「何をみんなに伝えたいのか」と考えてしまって、前に立っていることすら恥ずかしくなってしまった。」
課題へのアプローチはいろいろな方法があります。自分たちで考えて、だめなら違う方法を考える——。情報が溢れる現在、取捨選択する力も必要になります。無駄だと思うことでも、いつか光が見えてくる瞬間があります。調べていくのは<苦しみ>ですが、光が見えてきたときにそれは<うれしさ>に変わります。

この授業はチームで取り組むことにも意味があります。自分の意見を発言することで考えを整理できたり、他の人の意見を聞くことで新しい発見があったりすると思います。村山人文学部専任講師の日記には「課題を解決していくためには、チームの力が必要となってきます。チームメンバーが情報を共有できているか。 チームと自分の理解にずれはないか。チームの誰かが困っていないか。仲良しチームで終わるのではなく、プロジェクトを成功させるためには、どのような点に 気をつける必要があるか。自分の成長だけでなく、チームとしての成長ということも、意識していってもらえれば嬉しいです。」とありました。G.W中ではありますが、中間発表まで1ヶ月しかありません。チームでの頑張りが、発表の結果として表れてきます。チームで試行錯誤しながら進んでいってほしいと思います。
来週は祝日でお休みですが、2週間後の授業では、どこまで調査・分析ができているのか、期待しています。