学部横断ゼミブログ

2011.11.10

フェーズ1⑧・・・中身あるものに

ブログ投稿者:教育GP推進チーム 伊藤 普子

フェーズ1⑧・・・中身あるものに01

11月7日(月)、8日(火)に今週土曜日の中間発表会のプレ発表が行われました。11月7日(月)は学園祭のため休講でしたが、学生たちは登校し教員を前に練習を行いました。

厳しいダメ出しがどのチームも入りました。
「今回のプレゼンを一言で言ってみて」「これは調べたものをまとめただけ」「担当企業の特徴・強みが分からない」——。
授業で何度も教員が学生に「深く掘り下げて調べなさい」と言っていました。しかし、発表用のプレゼンテーションのパワーポイントを作り始めると、作成作業に一生懸命になり、課題が何かという根本的なことが見えなくなり、研究した内容の「要」が見えない発表になってしまったようです。

発表は今週の土曜日です。まだまだ時間はあると学生たちは、改善に改善を重ねていっています。ここでチームができていないとこの作業が難しくなります。なぜ教員が「チームづくり」を強調して言ってきたのか、学生たちは気付いたと思います。

フェーズ1⑧・・・中身あるものに02

ある学生が授業後の日記にこのように書いてありました。
「作業を進めていくと、なんだか自信がなくなって、どれもこれも間違っているような気がしてしまった。本当にこれでいいのか。考えれば考えるほどに、迷走してしまう。思い返すと、作業を進めるのに必死で、また、他のチームと比べてしまうと焦りが出て、私たちの伝えたいことは何なのか、伝えるためにはどうしたら いいのか、といった大元の目的がわからなくなってしまっているように思う。今までの日記を読み返すと、そんな状況から少し抜け出せた。今までの過程を思い出して頭を整理できる。また他の人の日記を読むと、気持ちが前向きになる。他のチームが取組んでいることや、悩んでいることがわかり、自分の励みになる。
発 表のことばかりを考えていてはいけないのかもしれない。今回の授業で良い発表をすること以外にも大事なことが横断ゼミにはあることを先生に指摘された。そ の指摘されたことは「自己の成長」。発表が近くなって良いものをつくろう、良い発表にしようということばかり考えていたが、そこに自分自身の成長が伴わな ければ、この横断ゼミに取り組んでいる意味がなくなってしまう。」

この授業はプレゼンテーションの練習する場ではありません。そして中間発表会は、自分たちの専門分野をつきつめ、課題研究を発表する場です。研究内容をしっかり詰めずに、あるべきプレゼンの姿ばかりを追い求めるのは、本末転倒です。また課題解決をグループワークで作業していくことで、異なる考え方や価値観を知り「多様な視点」を身につけることがをこの授業は企図しているということを、もう一度思い出してほしいと思います。

フェーズ1の活動もあと少しです。中間発表会までの踏ん張りに期待します。