学部横断ゼミブログ

2011.07.07
フェーズ2⑤・・・大切なこと
ブログ投稿者:教育GP推進チーム 伊藤 普子

7月4日、5日に学内発表会前の最後の授業が行われました。
今週の学内発表会に向けて制作中のCSR報告書の確認をするチームがほとんどでしたが、1チームだけおもしろい作業をしていました。それは、一人一人の考える「チームにとって大切なこと」「他己評価」を発表しあうことです。
授業開始から約2ヶ月半。教員から言われ続けたことは「チームづくり」。お互いの意見を聞き・本音で話せるチームでなければ、いいものができないということ。今回、「チームにとって大切なこと」「他己評価」についての学生の意見を聞いていて、清清しいものを感じました。

「チームにとって大切なこと」については、いろいろな意見が出ました。自分の価値で物事を決めない、笑い、他者を尊重すること・・・。その中で、「チームでつくったものは100パーセント以上のものができる」ということを述べた学生がいました。自分だけでは考え付かなかった意見が他者から出ることで、自分だけで作るよりよりよいものができるということでした。
どのチームも紆余曲折がありました。はじめからうまくいったチームはありません。まだまだと思うチームもあります。チームでやるより、自分ひとりでやったほうが楽だと思う考えもあります。チームでの自分の立ち位置が分からず逃げてしまうこともできます。そんな中で、チームに何が大切かと真摯に向き合おうとしている学生を見ていると、本当に素晴らしいなと思います。
ある学生はこんなことを日記に書いてありました。
「横断ゼミをとって、本当に良かったって思ってる。一番最初は、ただ自分たちの行く道は一本のレールの上を走っていくだけだって思ってた。だけど、自分たちで 船の舵とりして、自分たちが行く航路を決めてる。ゴールは一緒でも、寄り道できるかできないのかで違う。考えを改めさせられました。」
私たちはいろいろな場所で<大切なこと>があります。その<大切なこと>を気付くことができるかできないかで、取り組みへの気持ちが違ってくると学生を見ていて感じます。
7月9日、いよいよ学内発表会です。