学部横断ゼミブログ

2010.06.24
第10回授業・・・共感
ブログ投稿者:教育GP推進チーム 伊藤普子

CSR報告書作成も大詰めです。
授業では、ページ割を考えたり、原稿を校正したり、制作にとりかかる反面、「担当企業の強みは何か」といった中身についてもたくさん議論していました。
武蔵大学でも多くの冊子をさまざまな対象にむけて刊行しています。その際、その冊子のコンセプトや、そのコンセプトに沿う内容をどう盛り込んでいくかを、長い時間をかけて議論した上で作成に入ります。そして、読者に共感してもらうために、ページ割や、文章、レイアウトなどにも注意して制作していきます。

物を作るとき大切なことは、相手にいかに「共感」してもらうかだと思います。「共感」は、人とのコミュニケーションの際にも大切です。お互い「共感」しあえば、信頼感にもつながっていきます。
このゼミでの作業も、学生同士の「共感」がひとつのキーポイントになっている気がします。学生たちは議論しあう中で、共感しあい、信頼関係を深めます。1人の人間が「1」しかできないとしても、協力しあうことによって「10」のものができる。今回のCSR報告書は、さまざまな智恵が共感しあって出来上がる成果物になるでしょう。
ある学生が今回の日記を以下のように記しています。「このゼミを受講して一番大きかったことは、自分は一人じゃ何もできないことに気付かされたということだった。自分一人じゃ何もできないということは、そんなに悪いことじゃないんじゃないかとつい最近思うようになった。自分を変えたのはこのゼミだ。いや、違うな。きっとゼミじゃない。人だと思う。人に生かされている自分がいたんだ。逆にひとを生かすように動く自分も、人がいることで生かされていた。」