学部横断ゼミブログ

2010.05.14

第4回授業・・・始まりは聴くことから

ブログ投稿者:教育GP推進チーム 伊藤普子

第4回授業・・・始まりは聴くことから

長いGWが明けました。
休みのため授業が一週空いたことは、5月22日に中間発表会を控えた学生たちにとって、かなり痛手だったようです。

しかし、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・システム)を活用して作業の進捗状況を連絡し合っていた様子が見受けられました。
SNSは、パソコンとネットの環境さえあれば、いつどこでも書き込める便利なものです。この授業では、企業の方や異なる学部メンバーとのやりとりのために、独自に構築したSNSを利用しています。ゼミ終了ごとに自らの学びを省みて日記を書き込んだり、学部ごとや担当企業ごとのコミュニティで情報を共有し、役割分担などの相談を行うために活用されています。

学生の日記に「SNSでも話し合ってはいたものの、やはり直接みんなに会って話し合いをしたほうが、よりよい話し合いができると実感しました」とありました。
やはり、直接の対話に勝るものはありません。
人間には口から出る<ことば>と、顔の表情やジェスチャーで感じ取ることができる<ことば>があります。特に後者は、パソコン画面からは感じとることができないものです。
直接顔を合わせて対話する大切さを、SNSの利用を通して改めて実感しているようです。
ぜひ両方のコミュニケーションの利点を最大限に活用してもらいたいものです。

この授業はとにかく話し合います。調査してきたことを元に、どのような内容にまとめてプレゼンするか、お互いの意見をぶつけあいます。その話し合いで一番大切なことは、相手の話をとにかく「聴く」ことだと思います。

ある学生は日記にこのようなことを書いてありました。
「今回の授業は、私は敢えて発言を控え、グループの話し合いを傍観者のような立場から拝見させて頂いた。今回、私がこのような行為に及んだ理由は、収集した情報等の粗を探すこと、経済に関する専門知識を有しない学生の方々に内容が明確に伝わるかどうか、この2点を確認するためである。一歩二歩引いてグループの話し合いを見ることで、伝える側にとって必要なことではなく、聴く側にとって必要なことが少なからず把握できたと考えている。」

「聴く」ことでいろいろなことが見えてくる・・・学生たちは毎回、自分自身を自分自身の力で成長させています。