リベラルアーツ&サイエンス教育ブログ

2021.09.08
- 武蔵One Point自然観察
花粉を運ぶ蜜蜂 (Now武蔵の自然 - 42)
ブログ投稿者:基礎教育センター 教授 丸橋珠樹
ミツバチの巣には、主に花粉と花蜜が運び込まれます。花蜜は蜂蜜に変換されて貯蔵されます。花粉はタンパク質として幼虫の成長に欠かせません。巣箱の前に座っていると時折、花粉団子をつけた蜂が帰ってきます。色んな色の花粉団子をみることができるので、違う花からだろうと想像できます。どの花から?を知るには花粉の顕微鏡観察が欠かせません。

最近、世界中の生物種のDNA情報がデータベースとして公開、蓄積されるようになってきています。一昨年、千葉大学の研究者から依頼されて武蔵の蜂が集めた花粉を毎月一回送りました。花粉の遺伝子をまとめて解析し、その量から訪花種同定と利用実態を明らかにする研究を開始したとのことでした。海外では、蜜蜂が集めた花粉を食べ物として販売しているそうです。